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2014/01/08 15:29
年度代表馬
今年のJRAが発表された。
短距離とダートの部門は元々中長距離と比べて下と見られていていたため、これらのカテゴリに属する馬が古馬部門獲れないことを反映されて設定されたもの。そのため長距離部門などがない。
風向きが大きく変わったのはタイキシャトルの年度代表馬。しかし今回はロードカナロアだけでなく、オルフェーヴルの印象も強く、記者の多くは古馬部門にカナロアの名前ではなく、オルフェの名前を入れたことで、古馬がオルフェ、年度代表馬カナロアとねじれた結果を生み、背景を知らない競馬ファンが騒ぐ結果となった。
もうひとつ、毎年言われていることだが、この投票の権利を持つのは競馬記者。その記者も個々の思い入れによって投票するため、公平な投票にならないことはずっと変わっていない。付き合いのある厩舎や馬主の馬だけでなく、予想が当たった当たらないでも左右されるというもの。これが顕著だったのは1999年。エルコンドルパサー、スペシャルウィーク、グラスワンダーが活躍した年だった。
年間通して競馬を盛り上げたのはスペ、そのスペを最大の舞台で一度も負けなかったのがグラス。しかし年度代表馬は最大の目標で勝つことはできなかったエルコンが受賞することになった。
エルコンの凱旋門賞のレートは134ポンドで、これはオルフェやディープインパクトですら届かない数値で、レーティングだけ見ればエルコン有利も当時の日本はまだパートI国ではなく、国内のレーティングは低く抑えられていたもの。10ポンドぐらいの差を見ていい。すると1999年のスペは123ポンドだったので、10ポンド上乗せすると133ポンドとエルコンより1ポンド少ないだけになる。
となるとスペに完勝したグラスは最低でも134ポンド。すなわちエルコン以上となる。
はいはい、ここまでがグラ基地の主張w
JRA賞の問題は記者による投票も、記者の投票能力が高いとはいえない。またあくまでJRA賞なので、JRA以外が係るものについては基準がおかしくなる傾向にある。特に地方の問題があるため、日本の競馬の年度代表馬を選出するには最低でもJRAに縛られない表彰システムがあっていい。
実はあった。
ガラケー全盛期の2000年代前半にnetkeibaのガラケー版、競馬総合チャンネルにて2年間、ユーザ投票による選出が行われた。ガラケーの端末IDにより投票回数を確認できるため、不正投票を弾くことができた。やらなくなったのは、担当者の異動。今も続いていれば、今年で10回目ぐらいにはなり、それなりの権威もできたと思う。
ただ、すぐにnetkeibaでできるようになるかというと、それは無理。まずは投票に使うidの電話番号確認などで、不正投票ができない仕組みを取り入れてからとなる。まだ来年の年度代表馬発表までは1年近くある。それまでに電話認証が入れば、新たな日本の競馬ファンが納得できる年度代表馬の制度が生まれるかもしれない。