13件のひとこと日記があります。
2011/11/13 20:55
11月13日 京都競馬場にて(エリザベス女王杯編)
近年稀に見る豪華メンバーと言われた今年のエリザベス女王杯。
強力な海外勢に、日本の歴戦の古馬達と勢い溢れる3歳勢がどう立ち向かうのか、非常に楽しみな一戦でした。
パドックで良く見えたのは、相変わらずの筋肉隆々の好馬体&落ち着き十分のアヴェンチュラ。
体重の割には案外太目感が無く、以前と同じように力強い馬体のアパパネ。
このメンバーに入っても全く見劣りしないグルヴェイグ。
そして逞しく美しい身体のレディアルバローザでした。
その他、ブロードストリート、フミノイマージンも比較的良い印象を受けました。
イタリアンレッド、オールザットジャズは馬体はともかく気持ちがG1の大舞台でアガってしまっている雰囲気。
ホエールキャプチャは何だかいつもより小さく見えるような気が...?
レーヴディソールはまだ今一つ体が緩く、ダブついた印象。
サンテミリオン、アニメイトバイオ、エリンコートは腰回りの筋肉のつきかたが惜しい雰囲気。
そしてシンメイフジ、レインボーダリアはこのメンバー達と並べると妙に迫力の無い馬体に見えてしまいました。
海外勢では、ダンシングレインは案外小柄でスマートな馬なんだなあ、という印象。
スノーフェアリーは、馬体は大変整っているものの、連闘疲れが出ているのか、心なしか気合いが少なく見えていました。
実際のレースは、誰一人出遅れない非常に揃ったスタートから始まりました。
そしてシンメイフジの常軌を逸脱したかと思われるような大逃げ。あまりに早過ぎる通過タイム、そして残り8ハロンになってもなかなか縮まらない後続との差に、観客席は一時騒然となりました。おそらく皆一瞬クィーンスプマンテのあの大逃げが頭を掠めたものと思います。
しかし直線、ホエールキャプチャら先行勢がシンメイフジをとらえると、その後ろから力強く抜け出してくるアヴェンチュラとアパパネ。
後団の馬達はもう既に間に合いません。比較的、先行有利の展開になっていたと思われます。
正直、この3頭で決まりだ、と思いました。
しかし、その瞬間に恐ろしい勢いでこの3頭を一気に交わしたのがスノーフェアリーでした。
この馬、馬群の中団のやや後ろ辺りにいたはずなのですが、あっと言う間も無く、まさに一瞬で先行勢を交わしてゴールに飛び込んでいきました。
あの展開、あの枠、しかもあれだけの連闘の後のレース。どれをとってもスノーフェアリーに有利な部分は一つもありませんでした。
これが世界の10の指に入る名牝の力量なのだと思い知らされました。
とはいえ、これだけ条件的に利があったというのに日本馬が負けてしまったのは、少し悔しいような心持です。
日本馬の中で特筆すべきレースをしたのは2着のアヴェンチュラ。
スノーフェアリーに交わされたと見るや、即座に抜き返そうと二の脚を繰り出しかけたあの底力は、現役牝馬屈指のものだと思われます。
シンメイフジも、あれだけの大逃げをかまして7着に粘ったのは称賛に値すると思います。
ちなみに個人的な大本命はレーヴディソールでした。
デイリー杯2歳ステークスで一目惚れしてしまってからずっと追いかけてきたこの馬。
今回は今一つ緩い馬体の仕上がりで、その上先行有利なレース展開という事もあり、全く力を出せずに終わってしまいました。
おそらく騎手も、復帰戦という事で全力で追うのを加減したものと思われます。
いつかは彼女が以前の輝きを取り戻す事を願っています。