アンタレスＳ

黙っていても売れるマイラーズＣを次週の日曜に繰り下げ、注目度の薄いアンタレスＳを
一週繰り上げて土曜に持ってくるとはさすがＪＲＡさんとしか言いようがない施行変更
ダービー卿ＣＴから中１週になり安田記念からも間隔が空きすぎてしまう事や
Ｇ１級の牝馬が阪神牝馬Ｓに集まりにくい事による路線整備だとは思うが解せない
そもそも阪神牝馬Ｓに一線級が揃わないのは圧倒的に距離の問題が大きいはずだ
個人的には皐月賞前日のマイラーズＣに季節や情緒を感じていただけに残念である。

シンプルに雨が残り脚抜きのいい馬場を先行して速い時計で乗り切れる馬を有力視したい
普通なら仁川Ｓをスピードの違いで楽勝したゴルトブリッツだが興味はブルロックにある
重賞初挑戦となったマーチＳはゲートで隣の馬が暴れていた影響で気負って後手を踏み
行き脚もつかず終始後方で大敗したが実力の半分も出せていない結果だけに度外視できる
元々のんびりとした馬で鞍上に促されないと進まない面がありその気性も災いした
２走前の伊丹Ｓ(稍重)は前半5F63.8の超スローを先行しており展開の利が効いたのは確かだが
ゴール前の追い比べでも本気に見えないほど飄々とした走りでもう一段階上がありそうな印象を受けた
昨秋の平城京Ｓでヒラボクキング(平安Ｓ)の２着に入りゴールデンチケットには先着しているように
今後の飛躍を期待できる能力を秘めているはずだ。血統的にもスピード競馬には対応可だ
芝種牡馬のスペシャルウィークが父で母タイキアプローズは未出走ながらウェルシュマフィンの姪で
従兄弟のタイキシャトルとは父が同じDevil's Bagの３/４同血が買われて繁殖入りした経緯がある良血
芝でも走れて不思議ないだけに本質的に力の要る馬場よりダートの高速決着は合う公算が高い
阪神コースとの相性も上々で全５勝を計上した中２週は【5-0-1-1】でまさに必勝ローテ
それを示すように調教もびっしりやって好気配。激走の条件は満たしており大穴の準備は完了だ

トーセンアドミラルやアイファーソングが序盤で競って流れるようならメダリアビートの差し脚
重賞ではパンチ不足の成績だが東京大賞典５着など揉まれて着実に力をつけており展開次第で浮上する
開催変更が一番痛かったのは間違いなく京都1800m巧者ダイシンオレンジだが阪神にも良績はあり
名古屋大賞典２着やエルムＳ４着をはじめ他場でも走っており侮れない存在。絶好調のＭ．デムーロだ
高速決着を思うと58Kgを背負うニホンピロアワーズに印は回しにくい。