メトロポリタンＳ

先週の日曜はアクセス障害により予想投稿を断念せざるを得ず、晴れのＧ１デーにも関わらず
朝からイライラが続き午後になっても復旧しないと怒りを越して呆れ、本当に暗澹たる気持ちにさせられた。
更に事後の対処もあっさりしたもの。一番の繁忙期に店を閉めるなんて殿様商売では話にならない

皐月賞の予想が出来なかったので軽く総評はしておきたいがまず全体的に見所のある好レースだった
金曜の夜から降り始めた雨で土曜は終日不良で日曜朝も重スタート。春の中山は週末に悪天候が集中し
最終週にして早々から痛みの目立っていた馬場もついには限界を迎え悲鳴。内を誰も通らないという、
異常な光景が広がっていた。掛かったゼロスの刻んだ前半5Fは「59.1」(レースは稍重)
人気のグランデッツァ、ワールドエースは後方に待機しディープブリランテも控える格好で先団追走
どの人馬も大きなミスなく無難に乗っただけに優勝したゴールドシップ(４番人気)と内田博幸の博打は光った
外枠の馬は馬場の良い外へ?という一連の流れを一切無視(当然褒めている)Ｗエース共々後方に位置しながら
３角過ぎから馬場を選びながら一気に捲った。まさに大外を通った２着馬とのロスを考えれば勝負は決まった
もちろん馬の特性もある。ゴールドシップは長く強靭な脚を使える荒れ馬場ＯＫの馬だったのに対し
ワールドエースは父譲りの瞬発力を武器とする馬だから元々舞台設定上対等以上に扱う事自体少し無理があった
だから別に福永祐一を責めるつもりはない。特徴をうまく把握し生かしきった内田が巧みだったのだ
Ｄブリランテの岩田康誠が「あれは地方出身騎手しかできない」と話したようにとかく大舞台での大胆さは不敵だ
ワールドエースも悲観する必要はない。馬場の極端なバイアスに助けられた感じの２着にも映るが
あの距離損ながら上がり34.9(２位)で０秒４差なら来る二冠目の東京に向けて展望は開けたと言っていい
逆に３着ディープブリランテは前向き過ぎる気性が災いして明らかに2000mがボーダーだが
この厩舎だとＮＨＫマイルよりダービーなのだろう。気持ちは分からないでもないが勝負圏外だろう
コスモオオゾラはいかにもロージズインメイ、マイネル軍団の天井。クラシックで正攻法からねじ伏せる力はない
奇しくもダービーへの優先出走権が与えられる４着までは皐月賞前の段階ですでに賞金は持っていた組
以前も触れたがこれが今年のクラシックがトーナメント方式だという事をはっきりと証明してくれたと思う
皐月賞を何度見ても東京で上積みがありそうな伏兵がほぼいないと感じさせるのも勝負付けが済んだから。
ゴールドシップ、ワールドエースの二強にグランデッツァの巻き返し、これにＴＲ組が絡んで再び頂上決戦だ

◎ヤングアットハートが強い。良馬場が大前提の馬だけに前走の日経賞大惨敗は仕方ない
ペルーサを破った３走前の白富士Ｓと同じ東京では他にも目黒記念３着やダイヤモンドＳ４着の実績があり
オープン特別なら能力が一枚上で好戦は確実。雨の心配もなく安心の連軸だろう
カリスマミッキーの出方次第だが実力からすればスマートロビン。スローの瞬発力勝負でも
大阪ハンブルクＣのような上がりの掛かるレースでも中途半端な競馬になるがレースを作れる強みで○
▲ノーステアは格下だが末脚の威力と東京適性だけなら負けてはいない。斤量差を突きたい
△キングトップガンは前走全く良い所がなく終わったが叩いての上昇に賭けてみたい。