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2012/04/28 12:07
青葉賞
ダービートライアルとして施行されるようになったのがシンボリルドルフが三冠を達成した84年
同じく三冠馬に輝いたナリタブライアンの94年に重賞(G3)に昇格し21世紀最初の年である、
01年に現在のグレード(G2)として腰を落ち着けた。その時代の名馬たちは今、父となり覇を競っている
ただ本番とそっくり同じ舞台が魅力の一方で東京優駿1着の栄誉を勝ち獲った馬がいないのはあまりに有名。
重賞昇格後過去18回の青葉賞で権利を獲得し日本ダービーに出走した馬の成績は【0-5-1-39】で
青葉賞を優勝した馬に限ると【0-5-1-11】※95年サマーサスピションは不出走
オープン特別の時代に2着から本番で14番人気で大穴をあけたグランパズドリームはいるが
最低限ここを勝たなければダービーでの好走はまず厳しく記念参加になるという認識でいい
ではダービーで3着以内入った6頭が青葉賞をどんな内容で切り抜けたかというとこれは絞れない
順に「年度」「優勝馬」「着差」「上がり3F順位」「青葉賞の人気」「ダービーの人気」
94年エアダブリン 1/2 3位 1人気 4人気
02年シンボリクリスエス 21/2 1位 1人気 3人気
03年ゼンノロブロイ 11/4 2位 1人気 3人気
04年ハイアーゲーム 21/2 1位 2人気 3人気
06年アドマイヤメイン 4 2位 1人気 4人気
11年ウインバリアシオン 1/2 1位 6人気 10人気
時計は比較が難しいのであえて着差や人気など抽象的に算出したがこれでも結構見えてくるものはある
昨年のウインバリアシオンは本番も酷い不良馬場だったしTRの時点から少し特殊だったとみていい
もっと頑張るとシンボリクリスエスとゼンノロブロイはその後G1を勝ちまくって一時代を築いたし
他もハイアーゲーム以外は菊花賞で2、3着する力を見せている。当然の帰結だが将来性も重要だ
先見の明があると願いたい。2歳時からその能力を買い注目してきた馬が2頭いる
なかでも中心に推すフェノーメノは東京2戦2勝、いずれも先行押し切りで優位にレースを運べる
皐月賞出走を賭けた弥生賞はまさに悪夢。互角の発馬から下げてしまう鞍上のボーンヘッド
スローペースで団子になり道中も動けず4角の捌きも滅茶苦茶で直線は踊り追いだから馬が悲惨だった
それでも6着だから強かったとは思うが別にあの大外強襲を見て東京でこそと発想するほど短絡的ではない
むしろあのイメージは参考程度で捨てる方が賢明。この馬は切れる訳ではないから歴代だとアドマイヤメイン型
先行してさっさと省エネで片付けたのがまさに東京での2戦(何故か中山では後ろから行ってしまうが)
テン良し、中良し、終い良しでバランスの取れている王道戦法有段馬、この手は死角が少ない
900万組にも皐月賞出走の可能性はあったが潔い決断でダービー路線一本でここに備えたのは正解
短期放牧から中間は入念に乗り込まれて直前も鋭い伸び脚で完調をアピールし気配は上昇一途
ダービーで青葉賞(筆者)負の歴史を塗り替える大仕事への第一歩であり通過点。渾身の◎に込める
エタンダールはディープインパクト産駒で母父はエルコンドルパサーを差し切って凱旋門賞を優勝したMontjeu
その接戦の6馬身差後ろにいたCroco Rougeが牝系にいる凱旋門賞血統で中距離以上に拘ってきたのが吉
山吹賞は向正面が強烈な向かい風だったため前半5F67.8で上がり3F33.3というやや壊れたレースで
評価は二分されると思うが松岡騎手が先行して味のある馬だと気づいてくれたのが最大の収穫
萩Sの時も書いたが重めの血統以上に手先の軽い走りをする馬だから平坦向き。ダブルで権利も十分ある
クランモンタナは2走前のブリンカー着用で変わった。すみれS2着で大体スイッチが入ったと見ていい
本番はともかくスローで流れやすいTRで馬場の良い内をスムーズに先行出来れば俄然有利である
大穴でステラウインドもマークしておきたい。東京2400mで2着の経験があり2走前は道悪で圧勝
母父スピニングワールド以上にバンブーアトラスやBlushing Groomのスタミナが影響を与えており
近親にはテイエムオペラオーだから想像以上にタフな中長距離馬の可能性を秘めている。
新緑賞快勝で人気のカポーティスターは父ハーツクライで三代母がサクラローレルの母で興味深いが
輸送の前走がマイナス12キロでは連闘の今回は危険。この血統はエクセルサスで失敗しているし見送り。