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2012/04/29 14:48
天皇賞(春)
阪神大賞典「伝説の逸走」はオルフェーヴルの実力を改めて認識させる後世に残る大事件だったが
ディープインパクトの他を一切寄せ付けない誇り高き絶対王者の風格を纏った強さとは対照的に
オルフェーヴルは戦で隙たっぷりに佇みあくまで戦乱の世を楽しんで止まない野武士的な強さに映る
ディープインパクトのように別次元で競馬されると絡んでいく術すらないが奴はあくまで目の前の存在
精鋭揃いの集団ならば射抜くチャンスはあるはずで4冠馬の称号ほど別格視する必要はない。
打倒オルフェーヴルの大前提は大逃げを打って違うレースに持ち込むか先行してなお早目に動く積極策
前走のような自滅の可能性を否定すればこの方法しかなく、より現実味があるのは後者の戦法
奇襲ではなく正攻法だから痛みや犠牲を伴うがこの肉を斬らせて骨を断つ競馬を生業としている馬がいる
古き良き時代の侍ステイヤーの意地を賭けて◎ナムラクレセントをオルフェーヴル討伐の総大将に指名する
3000m以上で【1-4-0-2】3着を外した2戦も10年天皇賞(4着)と11年ステイヤーズS(5着)だから
掲示板を外したことがない。これほど長旅に絶対の自信を持つ強力な飛脚を遊ばせて重用しない手はない
阪神大賞典は11年春天(3着)同様にスタートで遅れ途中で主導権を奪う展開に浪人にも絡まれてしまったが
自分のペースはしっかり守って直線も渋とく粘って3着を確保、ただこの任務遂行型の飛脚競馬では斬られる
色々あって事が思うように運ばなかったとしても前半5F64.9-中5F64.3-後半62.6はこの馬のラップとしては最悪
とくに残り4Fから12.1-12.0-11.9-13.4は前年より遅いくらいだが全体的に緩み過ぎで上がり勝負型の
ギュスターヴクライに先着されてしまいナムラクレセントの持ち味は半減以下だから反省が必要な内容
とにかく11年阪神大賞典や二段階加速をみせた11年春天のように先行4Fスパートに持ち込みたい
昨年あれだけ出入りの激しい展開でスタート後脚を使い2周目向正面で常識破りの捲りを敢行し
なお勝負にいける無尽蔵のスタミナを何のロスもなく使えれば強敵討伐も決して絵空事ではないはずだ
最終追い切り(坂路)は珍しく折り合いがついて終い1Fは自己ベストの12.9で仕上がりは万全
一定の早いペースを刻み続けることは高速レースが得意で折り合い難のオルフェーヴルにとって
最高の流れには違いないがダイワスカーレットとウオッカの時のように物理的な限界は必ずあると信じる
○オルフェーヴルが大本線で仕方ない。栄冠に向けて完璧が求められ慎重になりがちな他馬と違って
絶対能力が抜けているからまず問題ない。皮肉にもそれは逸走で明らかになっており池添騎手も楽だろう
2年前の覇者▲ジャガーメイルは阪神大賞典を叩いて確実に調子、気配ともに上昇しており伏兵以上の評価
京都は3歳1200m戦で1分6秒9が記録されるような高速馬場で内有利だから3枠5番も理想的
ジャパンCではトーセンジョーダンに譲ったが相性抜群の京都長丁場なら今度は入れ替わる
最大の上がり馬△ギュスターヴクライは折り合いに不安のない気性で長距離で重要な操作性がかなり高い
消耗戦になった時が未知数も潜在能力はヒケをとらない。母は秋華賞馬ファビラスラフインだ
カンパニーの牝系でさすがに3200mは疑問のトーセンジョーダンと末一手のウインバリアシオンは3着候補まで
馬場状態的に内がかなり不気味。調教が申し分なかったビートブラックとユニバーサルバンクは抑えたい。