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2012/05/20 15:13
オークス
おそらく今春一番難しいと思われるのがオークス。3歳牝馬に東京2400mは極めてタフ
一番の不安は距離、次に輸送、そして精神面(フケなど)だから不確定要素が多く荒れる
こういう時代がずっと長かったが近年は牡馬を押しのけて主役を奪う女傑たちの活躍が
目立ったため府中に巣食う波乱の魔物も鳴りを潜め気味だが主役不在の今年は危ない気配もある
最重要ステップである桜花賞は前半4F47.1-後半4F47.5=「1分34秒6」中盤が緩んで5F59.3
桜花賞馬ジェンティルドンナは道中のポジション自体、上位3頭の中では一番不利だったが
馬群でじっくり折り合いをつけて脚を溜められた分、血統通りの瞬発力を引き出す事に成功した
上がり2F目は推定10秒台。キレる優秀なマイラーである事は間違いないが先行勢も走らなかった
ただこの“走らなかった”質がヴィルシーナ、アイムユアーズでは違う。ヴィルシーナは
エリカ賞(2000m)を勝っている馬。最初から見立てはオークスで桜花賞は行き掛けの駄賃
クイーンCは1000m通過が「62.7」これなら別にマイラーでなくても能力があれば勝つ
桜花賞好走の原理も同じ。走破時計が過去10年で最も遅かったから対応できただけで
クイーンCと違ったのは専門家がいたという点。今回桜花賞上位3頭で一番買えるのはヴィルシーナ
母父Machiavellianはアサクサデンエン(安田記念)スウィフトカレント(天皇賞秋2着)兄弟に
ヴィクトワールピサ(ダービー3着)で東京G1との相性が良く母系にBlushing Groomだから距離も平気
そもそも黄菊賞でブライトラインと0秒1差でローレルブレット、メイショウカドマツには先着、
牡馬相手の1800mでこれだけの実績があればすべては杞憂だろう。オークスは展開次第では
我慢強いマイラーも来れるがやはり潜在的なスタミナの裏付けは欲しい。ジェンティルドンナは
先週のVMで2着したドナウブルーの全妹であり完全なマイラー血統、前向きすぎる気性やスピードが
仇になってしまいやすい外枠も歓迎ではないし抑えで十分。アイムユアーズは決定的な距離の壁
スムーズに運びながらヴィルシーナさえ捕え切れない姿は一枚落ちる1400mの馬という印象が色濃い
桜花賞敗戦組にしてみればスローの凡戦。能力検定でも何でもなかった。穴はオメガハートランド
重馬場のフラワーCを使って中2週では10キロ減もやむえないローテーションに余裕がなかった
レースも内枠で動くに動けず最後脚を伸ばして0秒7差。万全であればもう少し走れたのは確実
東京は3戦1勝3着1回。9着のクイーンCは帰厩後2週間ばかりでの急仕上げが敗因だから度外視
父アグネスタキオン×母父エルコンドルパサー、近親にハーツクライ。絶好の枠で相当匂う
他の桜花賞組が頼りない状況を踏まえれば平凡だったフローラSの勝ち馬ミッドサマーフェアが単穴
相手が弱かったとはいえ上がり最速の33秒4は脅威。使い詰めをモロともしない精神力を評価
メイショウスザンナも叩き良化で中間の調教量も豊富。セントポーリア賞勝ちのある東京で一角を崩す。