白百合Ｓ

ＮＨＫマイルカップで２番人気に支持されながら直線でのシゲルスダチへの走行妨害により
失格(６位入線)の処分が下されたマウントシャスタ(岩田騎手)のダービー挑戦は夢に終わった
馬に罪は露ほどもないのに将来を閉ざされるのは気の毒だが人馬で責任を負っていくのも、
これまた競馬としか言えない。こうして同じコンビで戻ってくるからには立ち直るしかない
白百合Ｓは重賞でもないオープン特別。仮にマウントシャスタがダービーに駒を進めていたらとの
想像を働かせれば今回のメンバーに不覚をとる確率は低そうだがその想像の着地点が危険かもしれない
マウントシャスタのキャリア３戦(ＮＨＫマイルを除く)の上がり３Ｆは「35.1」「35.0」「35.7」
毎日杯は重馬場での記録だが全体の上がりが「36.0」と掛かっており良馬場での切れ味と
直結させてしまうのは少し違う気がする。むしろ全兄ボレアス(レパードＳ)というダート血統が
ハマったとの見方も十分できる。ＮＨＫマイルカップにしても終いまで全力で追えていない点を
参考外としても道中と４角で似たような位置にいた４着オリービン(今回出走)「34.5」と大差ない「34.7」だ
本当に爆発的な決め手を秘めていれば内で窮屈になるより一呼吸置いてアルフレードとオリービンの
間から外に持ち出す安全策で事故も起きなかったはず。位置取りや展開次第でアタマは崩れる
一時の超高速時計はひと息ついたがまだまだ良好な状態、先行できる利で本命はプレミアムブルー
前走の平場500万(京都1800m)「1分45秒5」はネオヴァンドームの都大路Ｓ「1分44秒9」に匹敵する快時計
いくら外的要因が大きいとはいえ水準以上のスピードがなければ対応は困難だ。クラシック路線には
乗れなかったがシンザン記念(３着)でジェンティルドンナと0秒4差や黄菊賞でブライトラインとアタマ差２着
この実績に加えて京都【2-2-1-1】で評価を落とす理由がない。斤量も有利だし逃げ切りもう一丁に期待
オークス出走は叶わなかったが秋華賞が面白いアロマティコ、プリンシパルＳ６着のサンレイレーザーも連下。