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2012/06/03 11:50
安田記念
1番人気馬の単勝が6倍台の史上稀にみる大混戦。何故大混戦になるのかと問われれば
それはこの路線で軸となって働いている馬がおらず勝ち馬は毎レース替わりとなり、
必然と各馬への信頼感も分散してしまうからだ。では香港馬の評価が低いのは何故か?
これは単純に日本馬との比較対象が難しいからに他ならない。逆に判断がつけば当然買える
季節をまたぐ刺客ラッキーナインが日本制圧を成し遂げる。昨秋に来日したのは記憶に新しい
初戦のセントウルSで早速ベールを脱いだ。外枠を追走していたと思いきや4角では内に潜り
直線はイン強襲、スムーズさを欠いた場面もありながら最後再度馬群を割ってアタマ差2着
ダッシャーゴーゴーやサンカルロに先着した上にこれが59Kgを背負ってのものだから恐れ入る
高い能力を印象つけスプリンターズSでも4番人気に推されたが直線で大きな不利があり5着
それでも立て直してから伸びていたしラッキーナインの可能性を感じさせるレースだったと言える
本国に帰ると香港スプリントでカレンチャン、パドトロワを鮮やかに返り討ちにしてみせた
スプリント路線では一流の座は築いた。問題は今回のマイルだが香港スプリントで披露した、
後方待機からの大外一気は純粋なスプリンターの競馬とはとても思えないし昨秋の来日時に調教師が
「1200?1400mの馬ではない」と話していた通りデュランダルに近い万能の短距離馬なのだろう
チャンピオンズマイルは3着に敗退したが半マイル通過が49秒台の超スローで力んだ追走の2番手
直線は目標にされたし瞬発力勝負が合う馬ではないからこの内容は及第点を与えていいだろう
スプリンターズSでも包囲網を警戒して先行させたが本来は後方で脚を温存する作戦が一番の馬だ
現状の高速馬場であれば半マイル46秒台前半は間違いないし45秒台後半も十分に考えらる
スプリント的なスピードに自信がありマイルの持久力も持ち合わせている本馬には絶好の流れだろう
安田記念は溜めてキレるサンデーサイレンスが弱くて持続性のあるノーザンダンサー系が強い
過去のオリエンタルエクスプレス(父Green Desert)フェアリーキングプローン(デインヒル)
ブリッシュラック(ロイヤルアカデミー?)アルマダ(Towkay)は全部父ノーザンダンサー系だった
ラッキーナインは父こそミスプロ系のDubawi(ジャックルマロワ賞etc)だが母父はGreen Desertで
半弟サドンストームは昨年の京王杯2歳S2着で適性は示しているし血統的にも申し分ない
体調面に不安要素がないからこそ意欲の1週間2本追いで状態も急上昇。あとは結果を残すのみだ
迎え撃つ(接待する?)日本馬からの相手探し。前述した通りサンデー系は軽視して選んでみたい
妙味は前年マイルCS2着のフィフスペトル(父キングカメハメハ)中山記念は道悪で中途半端な競馬
マイラーズCは開幕週で内枠有利な馬場状態で外枠から0秒6差7着だから叩き3戦目で反撃の余地有り
東京【0-1-0-3】だが大敗は距離の長かったダービーだけでNHKマイル5着の実績があるコース
たしかに仕掛けを考慮すると中山がベストだが先行させれば横山典弘も工夫して上位争いへ加わる
順調ならば京王杯SC(4着)で復調気配をみせたストロングリターン(父シンボリクリスエス)は
無冠でも前年2着馬であり侮れないが木曜の馬体重計測が「+14キロ」で追い切りも馬也、
久々を使った反動を疑わざるを得ない。無類の東京巧者でもあり警戒は入るが馬体重との相談になる
近況の充実した成績と好枠、好調教を評価してガルボが4番手。以下も手広く流しておきたい。