函館スプリントＳ・バーデンバーデンＣ

【函館スプリントＳ】
短距離王国安田隆行厩舎の柱の一角であるロードカナロア(高松宮記念３着)が断然人気
ここを使ってセントウルＳからスプリンターズＳが青写真でスプリントシリーズ制覇は
あくまで大目標を達成するための通過点であり理想だから大目標に支障があってはいけない
当然目イチの態勢である訳もないが結果は欲しい。だから相手を重々値踏みしての出走
読み通り相手は相当に弱いが陣営が見誤ったとすればパドトロワの地力と復調具合だろう
スプリンターズＳ２着後の香港遠征が余計で調子を崩し春は精彩を欠く不本意な内容が
続くが叩き３戦目、函館Ｗで一杯に追われて【5F67.6-4F51.8-3F37.8-1F12.5】の時計は
昨夏のキーンランドＣやスプリンターズＳの頃に見せた良い調教の動きに戻ってきた
この馬のデキが良い時は実戦でも唸る様な抑えきれない手応えで先行して押し切る競馬
ここ２戦はまず前にすら行けないぐらい覇気がなかった。そうなると不器用な大型馬で
馬群を捌くようなレースは合わないから着順は落ちるが完調に近い状態で内を見ながら
マイペースが貫ける外目の枠は絶好、余裕の姿勢で臨んでくる素質馬を一蹴するはずだ◎
○はロードカナロアで仕方ない。開幕２週目で有利な１番枠では大崩れは考えにくい
ロージズインメイ×マイネルラヴで時計の掛かる洋芝がいかにものドリームバレンチノだが
脚質や人気を考慮すると▲はブルーミンバーが面白い。父ファルブラヴはワンカラットや
アイムユアーズなど洋芝に適性の高い種牡馬で母父のCaerleonも北海道で強さを見せる血
近２走は速い時計や上がりに対応しきれなかった様子の負け方だけに巻き返しに警戒したい

【バーデンバーデンＣ】
函館開催が前倒しになり同日に函館ＳＳで福島の夏を告げる名物レースの存在が霞んでしまった
福島民友Ｃ２着のテイエムオオタカが確勝を期して出走してきたが怖いのは軽ハンデの３歳馬
◎ビウイッチアスはＦＲ２着馬で1200m【1-2-1-0】抜群の調教を消化しハンデは「50Kg」
これで勝たなくては先がないとまで言えるほどお膳立てされた状況だ。吉田豊意欲の減量だ
同じく３歳牝馬で「50Kg」のファインチョイス。春は距離や斤量で粘り切れないレースが
多かったがこのハンデは絶大な威力を発揮しそうだ。古馬の意地でテイエムオオタカが３番手
安土城Ｓ３着で復活の兆しがあったオウケンサクラの更なる距離短縮も見逃せないところ
話題的には関東転厩初戦となるリーチザクラウンだがスプリントに使うようでは迷走は終わらない。