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2012/07/22 11:59
中京2歳S
ルーラーシップがクイーンエリザベスCを制し世界における低迷する日本の地位を少し引き戻したが春のドバイに続き欧州の地で再び散ったチームジャパン。キングジョージに挑戦した日本ダービー馬ディープブリランテは8着に惨敗した。
「3歳馬」として頂点に立った直後に遠征した理由は斤量面と現時点での実力差を図るためと海外志向らしいこの調教師らしい判断だったが収穫もあったとは思うが果たして本当に馬の為になるレースだったのか?もう何を言っても結果論だが・・・。
たしかにディープブリランテは日本ダービーを勝った。それでも単勝は8.5倍(3番人気)Dブリランテの能力は認めても気性による距離不安を解消するまでには至っていなかったはずなのだ。むしろ究極のスピード勝負に持ち込んだ事が勝因。
消耗の激しいアスコットで12Fを走って勝ち負けに持ち込もうなどとは考えが甘い。案の定、壁が作れない外を走らされて折り合いを欠き前半で体力を失う。しかも中団から差すような競馬をした経験すらないから伸びてくるはずもない。
やってみないと分からないという意見には一理あるが歴史的に見てそろそろ夢から醒めるべきだ。もう日本と欧州では競馬の質が違う。どちらが強いとは言えない。実際に今回優勝した凱旋門賞馬デインドリームはジャパンCでジャガーメイルに負けているのだ。
だからと言って無理に欧州に寄せる必要もないと思う。日本には独自の誇れる競馬(血統)が根付き育ち、そこから世界に通用する馬も誕生している。適性違いの馬をリスクを背負って遠征に連れていく事はない、焦らなくても欧州向きの馬は登場するはずだ。
Tale of the CatはキングズビショップSなど主にダート短距離で活躍したストームキャット系の馬。世界的に見るとアーリントンミリオンSを勝ったGio Pontiなど芝の一流馬も出るが日本でのシェアは通算6勝の芝に対して40勝のダートが断然。
この父系らしく軽快なスピードでスタートから先頭を譲らないアメリカン戦法、連チャン期には強いが一度崩れると立て直しが困難でもある。
注目のエーシントップは調教での抜群の動きが目を引く一頭で直前も4F50秒6の好時計を楽々マークし一週前にも相応の時計を記録しており状態面はかなり良い。初戦が阪神の渋馬場だったようにパワーを要する舞台は絶好
前半からスピードに乗れば他馬の応戦も簡単ではない。ただしミスプロ[3×5]やBold Ruler[5×5]があるようにこの血統の本質は変わらないから早熟ゆえの“勘違い”で走っている事を忘れてはいけない。古馬になってカペラSが関の山だろう
この時期にこの距離を使う馬に将来性云々も無粋な話だが奥がありそうなのはタガノラルフ(父スペシャルウィーク)母レディアップステージは愛プリティポリーS(芝10FG2)勝ちがありオペラ賞でも3着に入った経験のある実績馬
半姉タガノミュルザンヌは忘れな草賞2着であと一歩でオークスにも駒を進める可能性を持った馬だった。新馬は1200mの距離が忙しく5着と遅れをとったが1400mの未勝利ではあっさり勝利、レース内容にも成長を感じたしこの人気は妙味がある
ミヤジタイガの母フローレンスガールはダ1400mで2勝。母系が米血脈で力馬っぽいから中京替わりでも不安はなさそうだし追って味があるのは悪くない。一本調子だがダート的なパワーで粘れそうなダイナミックガイも連下一考。