関越Ｓ

イチローの電撃トレードには心底驚かされた。チーム史上最高の功労者を他球団に出すとはよもや考えないし
イチロー自身が望んだトレードだったとは、その発想自体が想像できなかった。それほどまでにチームの顔として浸透していた
イチローは天才と語られる。数多く残してきた記録を紐解けば勿論正しい形容だと思う。しかしイチローは天性の天才ではなく努力の天才だった
血の滲むような努力を重ねた偉人と凡人を比べるのは失礼際まわりないが同じ星の生まれとしてこの決断は意外だった
基本的に地位や名誉に拘らず自分の好きなことを突き詰めた結果がイチローのこれまでの大記録であり、
他人から称賛されてもピンとこない、会見などで見せるクールさも本当の姿だと思う。決して意図的にスカシタ態度をとっているわけではない
とにかく自分自身が楽しくやれる環境であればいい。それが弱いマリナーズであっただけの話でそれ以上でそれ以下でもない
優勝したい気持ちは当然あったはずだがあえて選ばなかった。でなければいくらでも高値で売れた時期を逃した理由が分からない
この星が努力しとてつもない力を発揮した例がイチローであったがこの苦境で更に高みを目指そうとしているのだから恐れ入る
勇気を奮った最初で最後の挑戦だ。ヤンキースなら間違いなく優勝に届く。あとはそれによって彼がどれだけ満たされるかだ

ジュライＳでは勝ち馬から6馬身差の2着に完敗したトウショウフリークだが1000mを59.6で通過しており、
かなり厳しい流れを乗り切った結果だから展開も向かなかったし相手も悪かった。みやこS2着もありここなら実績上位
前走と同様に左回りで得意の距離。そして今度は追える内田騎手だから直線もしっかり残してくれるはずだ。本命
相手筆頭は新潟【3-1-0-1】のウインペンタゴン。連を外した時も4着で昨年の関越Ｓでも2着に入っており好戦確実
不振の長いナニハトモアレも大幅相手弱化できっかけを掴みたい。左回りのハンデ戦ならタマモクリエイトが連下注意。