レパードＳ・しらかばＳ

【レパードＳ】
０９年１着トランセンド　　　　麒麟山特別(１)１分４９秒５
　　　２着スーニ　　　　　　　ＪＤＤ(６)重賞２勝２着１回
　　　３着スタッドジェルラン　瀬波温泉特別(３)昇竜Ｓ２着、１０００万連続連対

１０年１着ミラクルレジェンド　ＪＤＤ(４)あおぎりＳ１着
　　　２着グリッターウイング　瀬波温泉特別(２)デビューから６戦６連対
　　　３着ソリタリーキング　　鷹取特別(１)ヒヤシンスＳ２着

１１年１着ボレアス　　　　　　ＪＤＤ(２)ユニコーンＳ３着、いぶき賞２着
　　　２着タカオノボル　　　　麒麟山特別(１)１分５０秒９
　　　３着タナトス　　　　　　バルーンＣ(１)地方圧勝、中央では５００万２着最高

今年で４回目を迎える３歳限定のダート重賞。ＪＤＤで選に漏れた組も刀を研いで参戦してくるから非常にＨレベルの好レースが期待できる事は過去３回の好走馬を考えてもよくわかる。

まずＪＤＤ組は着順問わず有利、距離短縮で巻き返すケースが見られる。そして前走１０００万好走(新潟は特注だが今年は該当馬なし)この場合、圧勝歴やオープン実績など一芸に秀でていると尚更良い傾向が出ている。

◎はテン良し、中良し、終い良しで三拍子揃ったナムラビクター。初の古馬相手となった加古川特別は手応えの割りに伸びず３着止まりだったが御獄特別は好発から好位のインで脚を温存し直線で弾けて３馬身半差をつける楽勝劇。

２、３着に人気薄の追い込み馬が突っ込んできたことや加古川特別で先着を許した同じ３歳のエーシンスピーダーが似たような位置取りで沈んでいることを考慮すると前走の強さが際立って価値の高いものとなる。

出遅れ癖も解消されてきているし比較的操縦性のある馬だから外枠でも前半出して積極的に流れに乗っている。父ゼンノロブロイは芝向きのイメージもあるがＪＤＤを制覇したマグフィニカや東京ダービーのマカニビスティーがいる。

ゼンノロブロイ自身(母父マイニング)が米血脈で砂も大丈夫なだけに母系がうまく働けばこの路線でも大きな花を咲かせるのは難しくはないはず。ダート４戦３勝２着１回の新鋭が勢いを駆って重賞のタイトルを獲得する。

○ホッコータルマエは２走前に古馬１０００万を突破、ＪＤＤは６着に失速したものの初のナイター競馬に戸惑ったいう敗因があった。過去ＪＤＤ３着外から反撃した馬たちと実績的には変わりなく、例年通り距離短縮で前進するタイプに映る。

枠番や先行力を重視するならば▲フリートストリート。ＪＤＤ(９着)は休み明けで息遣いも悪く最後までもたず惨敗したが叩いての上積みは十分。休養前は無敗でヒヤシンスＳを勝った実力馬だけに要警戒したい。

前走彦星賞勝ちのイジゲンは現状不安定なスタートを含め不器用さが目立つ差し馬で端午Ｓのような展開だとあと一歩足りないかもしれない。ダノンゴールドも枠や脚質は悪くないがこの厩舎の場合仕上げに一抹の不安が残る。

ならば外枠でも△キングブレイク。彦星賞は正攻法の競馬をしながらイジゲンのパワープレイに屈した格好だがこの安定味のある戦い方は大きな財産になってくる。伏竜Ｓではハタノヴァンクールの２着もあり好勝負に持ち込んでも不思議はない。

【しらかばＳ】
マリーンＳからの転戦が約半数の６頭を占めた。宿敵エーシンモアオバーが絶好の１番枠から[500m29.8-700m42.4]でまんまとマイペースで逃げ切り。柴山、木幡ら２番手以降が譲ってしまってはこの結果は見えている

ただ今回はトーホウオルビスが内でエーシンモアオバーが大外、前回のようなぬるい展開はないとみたい。キクノアポロは小回り1700mだと前半から忙しく、マリーンＳのように流れが落ち着くと厳しいが大沼Ｓ３着時の捲り合いなら俄然チャンス

吉田隼人騎手も３回目で使える脚やスタミナから逆算して追い出す場所は掴んでいるはずで斤量も前走より軽くなるだけに首位戦線に顔出せるはずだ。叔母にダイヤモンドビコーがいるセイリオスも本格化で充実一途

安達太良Ｓは接戦にはなったが勝負強さを見せて危なげない勝利。生粋のダート血統の目覚めに注目したい。以下理想はひと叩きも戦ってきた相手を考えれば十分勝負になる札幌巧者クリールパッションと自ら動いていけるサクラロミオの末脚に期待。