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2012/08/11 00:00
コスモス賞・フェニックス賞
先手必勝早期勝負型のマイネル軍団とエイシン(エーシン)軍団の活躍は2歳戦のみならず3歳G1でも有力になってくるから要注目だ。ラフィアンの11年度出世頭であった今年の皐月賞4着、ダービー6着のコスモオオゾラは9月デビューだったが、
皐月賞とNHKマイルカップに出走したマイネルロブストは6月デビューでクローバー賞を勝ち札幌2歳S3着。10年度はマイネルラクリマが新潟2歳S2着、プレイも勝ち上がりに時間がかかったものの8月に初陣を迎えていた。
一方のエイシン(以下便宜的に注釈なく統一)も11年度こそ不調に終わったが10年度には6月デビューでNHKマイルカップ4着のエイシンオスマンや同レースで3番人気に支持されたエーシンジャッカルを抱え
10年度にはダービーの栄冠に輝いたエイシンフラッシュ(7月デビュー)エイシンアポロン(8月初勝利)エーシンホワイティ(フェニックス賞2着)エーシンダックマン(6月新馬勝ち)など大爆発。この二大巨頭抜きに若駒戦線は語れないのだ。
今年度もエイシンは先週エイシンラトゥナ(ダリア賞)がエーシントップ(中京2歳S)に続きオープン特別勝ちを収めたし、マイネル勢も早くも6頭の新馬勝ち上がりを送るなど絶好調、この勢いは今後も脅威となりそうだ。
今週も両者有力馬を投入してきたが来年を展望する意味で注目は1800mのコスモス賞。マイネルホウオウは父が高松宮記念を制したスズカフェニックスで母父フレンチデピュティと上っ面だけは悪くないが母系は“枯れ井戸”
トサミドリの名前が5代血統表に登場する他、一族の活躍馬が30年以上前の桜花賞馬オヤマテスコではさすがに長期的な視野で見る事は不可能。ただ新馬戦で負かした2、3着馬は次戦で勝ち上がっているだけに手薄なメンバーである今回ばかりは注意が必要かもしれない。
断然の人気は必至でも本命はラウンドワールド。ジャパンCでディープインパクトの2着などG1善戦を繰り返したドリームパスポートの半弟だ。ゴールデンサッシュの一族が因縁あるディープを父に持ち再びターフに殴り込みをかけてきた。
新馬戦はトーセンパワフルと一騎打ちが期待されたが前半4F51.4という超スローの展開で馬群が縦長になってしまい道中前との差が開き過ぎた事が響き離された3着。しかし2戦目の前走は早目に動いて直線で抜け出す盤石のレースぶりで良血の力を発揮した。
スタートがやや遅めでズブい面もある現状を考えれば距離延長は好材料。松田博厩舎は札幌戦で思い出されるのがアドマイヤムーンやレーヴディソール。あまり数を使う印象がないだけに勝負気配は相当高いはず。偉大な先輩の背を追って北の大地で飛躍を誓う。
中央で勝利のある残り1頭ディーエスタイドはブラックタイド産駒でマイネルホウオウ同様に母系に活力がなく将来性ゼロだがこの相手関係だと相対的に浮上してきてしまう。道営勢の勝負付けもアルデバラン賞で8馬身差圧勝のアウトジェネラルでついた感じ。
父アドマイヤドンで母アウトオブザウィム(父サンデーサイレンス)はカネヒキリ(父フジキセキ)の半姉にあたり3/4同血。ダートで強いのは納得でいずれ中央でも面白い存在だがこれだけの血のパワーがあればメンバー的にも一角を崩せるチャンスありだろう。
複穴では秋華賞3着のトーワトレジャーやフローラS2着のミンティエアーの近親にあたるコルチナ。前走アウトジェネラルに千切られたが父ハーツクライで祖母ハイエストエスティメイトがナスキロのクロス持ちだから芝でも案外良い所があるかもしれない。
フェニックス賞はマイネル一番馬と噂のマイネルエテルネルの回避に加え、7頭立てとあっては興味半減。未勝利戦を3馬身半差で快勝したエーシンセノーテのスピードを信頼する。小柄で軽快な速力を有する馬だけに平坦でパンパンの良馬場小倉替わりはプラス。
フェニックス賞2着、小倉2歳S2着だった母セントルイスガール以上を目指す。順当ならテイエムシングンが対抗だが控えた時の弱さを考慮すると差して勝ったマルシゲサムライが安心。時計的には平凡だったが脚質に幅があるのは大きい。ダイナミックガイも脆さが課題の4番手。