エニフＳ

◎マルカフリートは１０か月ぶりの長期休養明けとなった前走のＢＳＮ賞でいきなり２着に好走。伸び上がるような体勢でスタートが切られて後方３番手(８頭立て)からのレースになり４角の手応えも良くはなかったが直線の追い比べで徐々に前に迫り勝ち馬アドバンスウェイとはアタマ差の接戦に持ち込んだ。

レベルが低かったとはいえ交流重賞ウイナーでありオープン特別では能力上位を示してみせた。そして注目すべきは６歳にしてキャリア１３戦である点。体質が弱く順調に使い込めずに苦労してきたが４連勝でオープン入りを果たすなどその素質は早くから光っていた馬でこれから益々上昇していく余地を残している。

良績は６勝中３勝の1200mに集中しているが1000mや1700mでも勝ち鞍があり当該距離では準オープン勝ち。アフリート産駒らしく砂ではオールマイティの活躍が望める。母スプリングアマインもダート短距離で２勝した馬で母系を遡ると日本有数の良血であるファンシミンの名もある筋の通った血統で更なる成長を遂げる下地は十分ある。

○インペリアルマーチは重戦車を思わせる現役屈指の馬体の迫力を誇る馬で時計の速い道悪でも走っているが乾いたダートでパワーを生かした粘り込みが一番合っているはず。阪神ダ1400mのオープン特別では過去(２)(３)(２)着で安定しているし単騎逃げできるメンバー構成も好材料だ。

堅実駆けのワールドワイドが３番手。２走前の太秦Ｓは断然人気で４着と不可解な凡走をしたが７か月ぶりの前走プロキオンＳで０秒２差４着に善戦しており相手大幅弱化の今回は前進必至。マルカベンチャーは目下３戦連続で上がり最速を記録する切れ者で前半離されすぎず追走できれば直線でごぼう抜きまである。