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2012/10/08 13:13
ペルセウスS
もう世界は驚かない。日本調教馬として初めて凱旋門賞の扉を叩いたスピードシンボリから43年。のべ12頭、数多くの名馬が挑戦し取り巻く状況も大きく変化していった。オルフェーヴルの2着は“快挙”や“偉業”と讃えられていた極東のお客様だった時代が終わり惜敗、痛恨、無念など結果に対して勝負の悔しさを表す言葉が相応しい真摯に向き合う立派な戦士としての評価を受ける時代の到来を告げた。
今回に限った事ではないがダートは昇級馬の存在自体が目立つ気がする。頭打ち気味の馬より新興勢力に対する期待で人気を集めるケースが多いからだと思うがその一方で成績は芳しくない印象だ。今年に入ってダートのオープン特別は14鞍。前走準オープン1着から挑んだ馬の成績を抽出した※ポラリスS、BSN賞、エニフSは該当馬なし
ジャニュアリーS ゼンノベラーノ2着 エベレストオー8着
大和S トウショウカズン1着 アルゴリズム2着
すばるS シゲルソウウン6着
千葉S マルカバッケン4着 コンフォーコ10着
コーラルS シゲルソウサイ7着
京葉S トシキャンディ6着 エアティアーモ11着
栗東S ニシオドリーム12着
オアシスS エーシンウェズン6着 ジェネラルノブレス15着
欅S スティールパス4着 ガンマーバースト9着
アハルテケS ゴールドバシリスク8着 スエズ10着 メイショウエンジン15着
天保山S タンジブルアセット5着
通算【1-2-0-16】で1番人気だったシゲルソウサイやスティールパス、2番人気のマルカバッケンなど支持を集めて圏外に散っているケースも多々あるから厳しい数字とみていいだろう。好勝負した3頭は準オープンでの安定感や連勝など潜在能力の高さを垣間見せていた馬で能力を見極めた上での取捨は当然だが臨戦過程の良さだけで飛び付くのは基本的に危険だ。
◎デュアルスウォードは春に京葉Sを差し切っている馬でその後も(6)(7)(7)(3)着でいずれも勝ち馬から0秒6差以内に走って確実に脚を使う。特にプロキオンSは4角12番手から0秒3差まで追い込み今回1番人気濃厚のファリダットとは僅かコンマ1秒差だ。良績は1200mに集中していて1400mは【0-0-2-3】だが重賞でも善戦する力がついたし今なら追走が楽になるこの距離が向く公算が高く直線一気に期待したい。
○ファリダットの前走プロキオンS(3着)は芝スタートが響いた前半後方に置かれすぎたのが敗因。終いの脚は圧巻だったしオープン特別では能力一番、広い東京で末脚全開▲ゴールドバシリスクのアハルテケS(8着)は安定感+連勝の二つの勢いを持って臨んだ昇級の良パターンだったが道悪で内枠からの後方待機はさすがに条件が苦しかっただけに見直したい△インオラリオも軽い東京の馬場で先行力を生かして食い込む。