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2012/10/08 14:54
京都大賞典
ダイヤモンドSのケイアイドウソジン(単勝190倍)日経賞のネコパンチ(単勝167倍)と立て続けに大穴の逃げ切りが決まり阪神大賞典はオルフェーヴルの大逸走。そして不吉な暗雲垂れ込めていた長距離路線を象徴し大締めと言わんばかりの天皇賞でのビートブラック(単勝159倍)世紀の大逃げ大楽勝劇でダメ押しとまさに線で繋がった一つストーリーが完成した。
これが偶然のはずがない。いくら現代競馬がスピード優先だからといっても長い距離を走るにはスタミナは必要だし、そのロスを最小限に抑え勝負に持ち込むには人馬の呼吸が大切になる、すなわち折り合いだ。ただ大事に乗り過ぎる故に玉砕覚悟で進めた馬たちの奇襲に仕掛けどころを惑わされたりして結果捕まえられなかったりする。この繰り返しである。
今後もこの傾向は続くだろう。根本的に生産の段階から改める必要があるし波乱に一役買っている高速馬場も技術革新により将来もっと時計が縮まる可能性がある中で全面洋芝対応にしたりはしないだろう。人間とは退化を嫌う生き物だ。2400mは中距離だと思っているが高い総合力が要求される東京と京都では適性が違う。冒頭の天皇賞もそうだがエリザベス女王杯など京都の長丁場はそのコース形態ゆえに紛れやすい舞台だ。
連覇を狙うローズキングダムが今年は「57Kg」鉄砲も滅法走るしV最右翼は間違いないが裏セオリー通り単騎逃げ確実のコスモラピュタから入ってみたい。前走のオールカマーは速めの流れで3角過ぎから後続に押し上げられる厳しい展開で緩い馬場状態にも嫌気が刺したか急失速し大惨敗となったがこれは脆さを抱える逃げ馬の一種の職業病だから度外視していい。
ヤマニンエルブと前半5F58.6の大逃げとなった時が2番手だったように必ずしも逃げに拘るという訳ではなくとにかくマイペースを貫けば強いのがこのタイプでそう意味では敵は自分である。ただこのレースは素直に逃げの一手。具体的に粘る図もある。ローズキングダムが差し届かず2着に敗れた菊花賞で主導権を握ったのがコスモラピュタで61.0-64.5-60.6の中盤でペース落とし術中にはめて残り100mまでは2番手というレースで5着でもローズキングダムとは0秒1差だった。
当時は関東の若手津村騎手で中盤にペースを落とし過ぎて後続に差を詰める余裕を与えてしまったのが痛かったという背景もあったが今回は関西所属でコースを知り尽くしている和田騎手で脚を余さずに乗ることに定評があるから大逃げも当然プランの一つとして描いているはずだ。距離もジョッキーも違うから難しいところだが人気馬は前哨戦の競馬をしてくるだろうし、それならば「2400m」持久力と決め手の攻防で持久力が上回る可能性に賭けてみたい。
条件文句なしのローズキングダムが大本線。馬体重も戻って万全の仕上がり。ギュスターヴクライはAR共和国杯の予定を大幅に繰り上げており状態に疑問を残すが七分程度でも上位争いにはなる。岩田騎手が下手に勝ちにいった場合はその限りではないが。フミノイマージンは牡馬相手に直線の長いコースだと決め手で劣るかもしれないし目標は次で余裕残しの造り、これならば叩き2戦目で体を絞ってきた京都は走るマカニビスティーに印を回したい。
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ギュスターヴー カンパク マルカボルトでいきます。