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2012/10/13 23:35

秋華賞

春二冠を達成し夏を順調に過ごして迎えたローズSでは更なる進化を遂げ、百戦錬磨の圧倒的強さを誇示したジェンティルドンナの3冠確率が高いのは事実でまさに今、名牝の階段を駆け上がっているこの1倍台前半のスターに白旗を上げるのは簡単である。しかし筆者が本命を打てる限度を越えて彼女は正直強くなりすぎた。ダイワスカーレットと同じパターンだ。もはや予想の対象は完全に打倒ジェンティルドンナとなった。

それでもただ闇雲にジェンティルドンナを貶しめているのではない。京都内回り2000mは特殊なコース形態による展開の紛れが多い。古くは着外に散ったエアグルーヴトゥザヴィクトリー、断然人気のダンスインザムード、ダービー馬ウオッカ、牝馬3冠目前で夢破れたブエナビスタなど凡走した例は枚挙に遑がない。絶対的本命馬に前走同様の先行策は無理。差しに回ると後方勢に出番は皆無だから勝機があるなら必然前で運ぶ馬になる。

秋の淀で芦毛躍動アイスフォーリスに大波乱の◎を託した。父ステイゴールド×母父クロフネの血統背景を考慮されてデビューから一貫して中距離に拘ってきた。1勝2着4回と決め手に欠ける分勝ち味に遅いが3着を外した3戦も不良の葉牡丹賞(0秒7差6着)唯一のマイル戦のフェアリーS(0秒2差7着)紫苑S(0秒5差5着)で大崩れがない。

特に前走に関しては休み明けで開幕週の高速馬場で最も不利な枠に入り案の定道中脚を小刻みに使わされ4角では開き直ったような外捲りでは直線余力が残るはずもない。ただあのレースぶりでも踏ん張れるのがバテないアイスフォーリスの強みだ。フローラSはスタートから積極的に動いて上がり勝負で2着を確保、オークスも渋とく伸びて3着。両方決め手のある馬に負けているが徹底して磨いた長所を生かす競馬が実を結んでいる。

秋華賞は前傾ラップになって上がりの掛かりやすい傾向にあり過去10年の上がり3Fの平均は35秒以上で昨年も35秒8。これが対ジェンティルドンナの対策最大の目玉。前半ある程度の位置で緩みない流れを追走しつつ底力で直線もうひと伸び・・・。アイスフォーリスの持ち味とレースの性格が共鳴すればこの大一番で最高の音色を奏でる可能性は非常に高いはずだ。

休養を挟んでも馬体面に成長はなかったが完成度の高かった馬が円熟味を増してきたという感じで一度叩いての上積みも当然期待できる。1週前に併せ馬を消化して直前は軽めの内容に終始したが追われるとしっかりとした脚取りで好調を印象付けた。紫苑Sが不完全燃焼だっただけに陣営の思いは「悔いのない競馬」鞍上の松岡騎手も府中牝馬Sでマイネイサベルで制し冴えわたっているだけに一か八か大勝負の価値はある。

春二冠で上位の順番はほとんど変わらなかっただけにジェンティルドンナ以下の既成勢力を脅かすならば▲アロマティコだ。牝馬限定でも西海賞は上がり3F11.6-11.2-11.2の加速ラップを捲ってねじ伏せる鮮やかな勝ちっぷりでムーンライトハンデも牡馬相手に離れた後方待機から大外を回ってクビ差3着の大接戦に持ち込むレベルで同世代の中でも屈指の実力とみる。出遅れ癖はネックだが発馬五分ならハマっておかしくない。

ラスヴェンチュラスはローズSで調整に失敗して大きく体を減らしながら3着。終いの破壊力はメンバー随一で余裕を持って流れに乗れれば直線弾けてくる。連勝中のハワイアンウインドも現在売り出し中で絶好調の様子。実績は劣るが上がり馬の魅力がある。ヴィルシーナはライバルと比べ成長ひと息なだけに勝ちに行くと“定位置”陥落もある。クイーンS勝ちのアイムユアーズは根本的に距離が長い。

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