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2012/11/25 11:20
キャピタルS・太秦S
【キャピタルS】
ジャパンCとワールドスーパージョッキーシリーズの同時開催によりC.スミヨン、M.デムーロ、C.ルメール、そして久々の来日となるO.ペリエら顔馴染みのメンバーに加えて新顔も結構いて全部で何人の外国人ジョッキーが参戦しているのか把握し切れないほど、とにかく賑やかで白熱したレースはもちろんのこと調整ルームも随分楽しそうだ。
ただでさえ毎週のように勝ち鞍をさらわれている現状でこれだけ異国の腕達者が集まったらさぞ日本人ジョッキーは苦戦するのだろうと思っていたらなんと土曜はエクセレントJT以外は勝たせなかった。負けてはいられないという意地を見た気がした。その心意気が継続してくれることを信じて復活した日本の天才武豊のライブコンサートに◎をうった。
近年は怪我に泣くなど成績がどん底まで落ちていたが先週のマイルCS(サダムパテック)では実に2年ぶりのG1勝利で周囲を歓喜の渦に巻き込んだ。直線一頭分空いたスペースに半ば強引に突っ込んで勝機を手繰り寄せた。多くの馬が関係した審議にはなったが多少の犠牲は払ってやるという強い気持ちが表れていた。泥臭くも新しい騎乗像だった。
ライブコンサートは東京のマイルで富士S2着や安田記念5着など相性の良さをみせているコース。そして昇級してから3着以内に入った時の枠番が(2)(1)(7)(3)(4)(5)という典型的な内枠巧者で今回の1枠2番は絶好。ずっと成績が奮わないが実績のないダートやG1など条件が厳しかっただけに度外視できる。8歳馬だが追い切りは相当動いていたし衰えは皆無だ。
前走富士S勝ちでマイルCSを除外されてきたクラレントは当然有力だがダンスインザダーク産駒が強敵相手の重賞→格下相手のオープン特別の流れからの連チャンがかなり疑わしいし斤量2キロ増も少し堪えるかもしれないだけに▲まで。○は近走オープン特別で(3)(2)(3)と堅実に駆けているサンディエゴシチー。
集中力を保たせるために差す競馬を覚えさせて成果として現れつつある。2年前に制しているレースで東京は合っているしうまく流れに乗って抜け出したい。一発あるなら叩き3戦目の△セイクリッドバレー。忙しい印象もあるマイル戦は【1-1-0-7】だが関屋記念2着があるように全く駄目ではないし直線勝負に徹せる東京も悪くない。調子は確実に上昇しているし要警戒。
左回りならファルコンS勝ちのあるブライトラインも面白い。NHKマイルカップ(10着)は展開不向き、ダービー(17着)は記念出走と敗因がある。折り合いの問題で春はマイルだと少し長かったが血統的にはベストだし鞍上のM.デムーロ込みで一考したい。トーセンレーヴはエプソムCを含め東京は3勝を挙げる得意コースだが本質がマイラーではないだけに手は出ない。
【太秦S】
ファリダットは前走が適性外のみやこSで11着は仕方ない。得意の距離で反撃に転じる構えだが末一手の脚質ゆえに本命にはしづらい。2走前の室町Sもロスなく内を捌いてきたが3着だったし前が止まらない平坦の京都だとなお苦しい。当時と同じ内枠でもあり評価が難しいがHペースを誘発するメンバーが揃っただけに軽視はできない。
狙いは激しい先行争いを尻目に脚を溜めていけるトーホウチェイサー。オープン特別ではすばるS3着や千葉S3着の実績があり1200mでは大崩れなく走る馬。最近は行き脚がつかず後方からいくレースもあったがリフレッシュを挟んだ室町Sは本来の位置取りで0秒4差(6着)休み明けを考えれば上々と言っていい。追い切りも動いたし好勝負できる。
準オープンを一発で通過するなど素質は十分だったタンジブルアセットはクラス慣れで更に前進が見込める一頭。室町Sは好スタートから内のクリスタルボーイを先に行かせて2番手で追走し直線も残り1Fまで抜群の手応えで最後は決め手負けしたが本格化を窺わせる好内容。流れは速くなりそうだが丸山騎手が完全に手の内にいれているのは心強い。
前走期待したマルカバッケンは外枠にも関わらず直線で前が詰まるという不可解なレースぶりだったが0秒7差12着はさすがに負け過ぎで調教も今ひとつだから実力は認めても抑えが精一杯。ならば室町Sより0秒8も速いタイムで西陣Sを楽勝したスリーボストンだが即通用の器かは怪しいだけに人気も集めている今回は様子を見たい。