723件のひとこと日記があります。
2012/11/30 23:26
ステイヤーズS
難易度特A認定。今年の重賞で一番わからない。なにせ過去3走で重賞はおろかオープン以上3着以内と網を広げても15頭中3頭。前走条件戦の馬が6頭もいる。過去10年前走条件戦で3着以内に入ったのは02年2着ダイタクバートラム(準オープン2着)04年3着テイエムジェネラス(1000万7着)11年2着イグアス(準オープン3着)
重賞3着2回など遅咲きの素質馬だったダイタクバートラム以外の2頭には芝2400m以上で3勝をあげ前走が京都での敗戦という共通点があった。ファタモルガーナは芝2200m以上で3勝し中長距離では堅実駆け。前走が超スローペースのオクトーバーSで後方から脚を余して3着の戦績がいかにも匂う。
エリシオ産駒の母タニノミラージュは未勝利だが2500mで2着と3着があるしその半姉タニノデスティニーはラムタラ産駒で北海道2600mシリーズを得意としていたから潜在的なスタミナが豊富な血統。ディープインパクトはあまり自己主張せず母系の特色をしっかり引き出す才能に長けている。
決め手も鋭いがタフな流れで隠れた適性の発揮に期待できる。ただ問題は関東ではほぼ騎乗経験がないであろう川島信二。乗れない騎手だとは思わないが仕掛けどころが難しい中山でしかも年に1回の長丁場だから心配は尽きない(11番枠も有利ではない)騎手込みで本命に狙いたいのは津村騎乗の3番セイカプレスト。
デビューからしばらくは芝を使われてダート転向していたが思うような結果が出ず今年の春から芝に戻って夏のSTV賞をシンガリ人気で制すと丹頂Sでは勝ち馬メーヴェとタイム差なしの3着に大健闘。相手関係や軽ハンデなど色々な面で恵まれたのは紛れもない事実だが直線の脚は目立っていたしバテる雰囲気がなかったのも良かった。
春までは安定感を欠いていたが今秋の準オープンは着順こそ(5)(8)着だが差してきて0秒4差、0秒6差だから夏を境に馬が変わってきた節もある。父イーグルカフェは芝のNHKマイルカップを制しているがJCDも勝っているようにパワーもあった。母サンデーズシスはサンデーサイレンスの全妹という良血でもあり穴の魅力に溢れている。
R.ムーア騎乗の2年前の覇者フォゲッタブルも怖い。長期休養明けの京都大賞典で0秒2差5着に走って健在アピール。AR共和国杯は出遅れに加え、向正面から動くなどリズムが悪かったが調教からも復活の気配を感じる。ケイアイドウソジンは福島記念で落鉄があって11着。得意の中山で単騎濃厚のメンバー構成だけにダイヤモンドSの再現も。