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2012/12/21 20:30
クリスマスローズS・ラピスラズリS
カンナSを前半3F33.1-34.9=「1分08秒0」の好時計で逃げて快勝したヴァンフレーシュの性能が光る。京王杯2歳ステークスは道中リズムを崩して殿負けを喫したがこれは参考外。父サクラバクシンオーで叔母はアイビスSD2着のティエッチグレースという生粋の短距離血統でもありこの舞台で譲る理由も特になく軸不動でも問題ない。
が、勝負圏内の枠は残り2つもある。黒松賞からは6頭参戦してくるが前半3F34.9-後半3F35.1=「1分10秒0」は1週前の新馬戦「1分09秒9」にも劣る大凡戦で冒頭のカンナSとは比較にもならない。モグモグパクパク、ナカナカ(カンナS3着)も過信は禁物だろう。しかし大凡戦も悪い話ばかりではない。展開が味方した裏側で展開に泣いた馬も必ずいる。穴はこの組に潜んでいる。
11着だったファイヤーヒースに◎をうった。レースを見直せば一目瞭然だが前走は横山典弘お得意の「ヤラズ」が炸裂。スタートでやや後手を踏みはしたが挽回可能な範囲。にも関わらずそれまでの先行を捨て最後方近くまで下げる。あとはスローにハマって無難に外を回り直線もほとんど流してゴール。これが2番人気での競馬だから呆れを通り越して笑える。
仕上がりは上々だっただけにヤラなかった理由が不明だが陣営の意図した事でなかったのは乗り替わりの状況で分かる。休養前の未勝利戦では前半3F33.4-後半3F34.5=「1分08秒9」で2着以下に2馬身半差つけて勝利しているように能力はある。土曜は朝から雨予報で馬場渋化も予想されるがキングヘイロー×エリシオでNorthern Dancer4×4だから時計の掛かる外差し馬場は絶好。
しかも父キングヘイローは中山1200m【7-1-5-28】で通算30走以上ベースの勝率ではサクラバクシンオーの8.4%を大幅に上回る17.1%で複勝率31.7%もトップクラスの数字を叩き出し特筆すべきは驚異の単勝回収率729%、複勝率185%。母ソブストーリーの勝利時の人気が(5)(7)でファイヤーヒースも新馬で大波乱の片棒を担いでいるから典型的な穴血統。思い切ってアタマから勝負できる条件が揃った。
すずらん賞の勝ち馬シーギリヤガールもダート的な粘りが要求される中山1200mは合っているはず。エーデルワイス賞は調整が遅れていた影響もあり太め残りで道中不利もあっての大敗。道営馬でも本来は芝向きと陣営が語るように内田博幸を確保しているのも自信の表れか。渋い血統で雨は歓迎だし急坂さえクリアすればチャンス十分。
ジーブラックは新馬戦で差し切って以来、直線で詰まったりスタート直後に挟まれたり不利が多く消化不良のレース続きだが持続力のある末脚は魅力。1200mよりマイル向きだと思うがHペースや道悪の消耗戦になれば台頭の可能性もある。これにモグモグパクパクとナカナカも少し抑えておけば万全。エーシンセノーテ、シュトラールは平坦向きで消し。
【ラピスラズリS】
アンシェルブルーが安定の地雷だとしても絞りづらい混戦だがさすがにサドンストーム中心で大丈夫だろう。京阪杯は前半3F34.3の重賞とは思えないスローで前に行った馬か内枠の馬が上位を独占したレース。後方から競馬をして直線もごちゃつくか外を回さざるを得なかった馬に関しては情状酌量の余地がある。
何と言っても強敵相手のセントウルS5着が目立つし2走前の京洛Sも外から目の覚めるような末脚で前をあっという間に交わし去ったあの決め手は脅威。道悪だと持ち味が生かし切れないかもしれないが重のファルコンSで3着しておりこなせるだけに乗り方ひとつ。半兄に世界を股にかけるラッキーナイン、半弟は朝日杯FS5着のティーハーフ、来年への足掛かりとしたい。
鉄砲駆けするヘニーハウンドも器はソコソコだが順調に使えないのが玉にキズ。それでもオープン勝ちやセントウルS7着(サドンストームと0秒2差)は実力の証明。少し時計が掛かれば勝機は増す。道悪得意でスムーズに運べる外枠を引いた地雷を3番手に置いて連穴でブルームーンピサ。格上挑戦だがレコード更新されたセプテンバーSで2着しているように舞台適性は高く「53Kg」での残り目を警戒しておきたい。