ギャラクシーＳ

ファイナルＳでの有馬記念回顧および一年の総括が毎年の恒例だが今年は月曜にも開催があるため移動を余儀なくされ準オープンに格下げの憂き目。次々と景観を壊していくＪＲＡの上層部には真の競馬好きはいないのだろう。３日間開催で金を搾取することしか頭にないらしい。余力のある者は勝手にすればいいが散るなら有馬記念という美学もある。

武蔵野Ｓ２着のガンジスが本格化気配で近況一番。1400mも３勝２着１回でケチのつかない戦績だが渋って時計の速い馬場である点が付け目。２２秒台の決着になれば取りこぼしもある。この条件にしては逃げや先行馬が手薄で流れに乗りやすいとみて穴で距離短縮のフサイチセブンから狙ってみたい。

重賞実績もあり過去にはトランセンドと遜色ないレースをしていた馬で実力は確かなのだが脚部不安で１年以上の休養を２度挟んでいるように順調に使い込めないのが出世を阻んでいる原因。今年のシリウスＳでは長期休養明けには酷な57.5Kgを背負いながらＪＣＤ５着のグレープブランデーとクビ差の４着に粘っており衰えは微塵もない。

前走のみやこＳ(７着)は１?３着馬がそのままＪＣＤでも上位だったようにレベルの高いレース。スッと先行し２番手につけ直線半ばまで抵抗するもさすがに復調し切っておらず最後は失速したが見せ場は十分作っており内容は上々。レース後に福永騎手が手応えの割りには伸びないと短縮を進言していたし行きっぷりの良さを考えれば期待は大きい。

Halo4×3があり小回りをうまく捌いていけるから阪神でも合っているしFusaichi Pegasus産駒は揉まれると嫌気が差すタイプが多いだけに大外枠も大歓迎。芝スタートでも結果を出しているしスムーズに流れに乗れるはず。追い切りの時計は平凡だが中間にかなり調教量を消化しており仕上がりは良い。道悪も得意で陣営も色気を持っているし大駆けがあって驚けない。

折り合いや脚の使い所が鍵にはなるがファリダットは今年に入りダート転向して以来オープン特別では(２)(４)(１)(１)(１１)(３)(３)着でこの路線の安定勢力だから印は外しにくい。道悪の阪神1400mで内枠を引けたのはイン強襲したポラリスＳ(２着)と同じ条件。脚抜きのいい馬場での決め手比べならメンバー中トップクラス。人気の落ちた今回は魅力がある。

昨年の勝ち馬ヒラボクワイルドは「58Kg」がネックになるがこのコースのオープン特別で２勝しているように相性は最高。成績が示す通りマイルは１Ｆ長く短縮で再考必要。フェブラリーＳでは直線半ばまで物凄い手応えで直線詰まるという失態もあったが裏を返せばＧ１のペースを追走しても余力が残るほど力をつけている証。克服して上位に食い込む余地はある。