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2013/01/13 00:00
日経新春杯・ニューイヤーS
少し手加減し置き気味にいった土曜のフェアリーSは大荒れの結果に。油断も隙もあったものではない。ただ新馬を勝ち上がった直後のロサードとオンファイアのワンツーという予想を遥かに超えた決着は穴馬券の中でもかなり『アウトロー』の部類だから外れた事を嘆く必要はない。至って正常。余計な空回りするよりスタンスを壊さない方が大切だ。
しかし4歳3強やトゥザグローリー1強だった近年の様相が一転し確たる軸馬不在の日経新春杯は強気に振り回していいはず。狙ってみたいのは5歳カルドブレッサだ。前走のオリオンSは前半5F63.3の超スローで道中の位置取り的には先行し展開利のあったカルドブレッサ<後方から差したエーシンミラージュの構図だがこれは違う。
たしかに1000m通過までは遅かったが5F目以降は一気にペースアップし12.0-12.0-12.1-11.7-11.6-11.4-13.1。先行勢を中心とした消耗戦が繰り広げられラストはかなり時計が掛かっているように実は持久戦で前が潰れた所を強襲したエーシンミラージュに漁夫の利があったようなレースだった。厳しい流れを捲るように伸びてアタマ差のカルドブレッサが一番強い内容だった。
同じように中団前目で運び3着だったタニノエポレットは万葉S2着でオープンでも通用したし、終始3番手で9着に終わった同ハンデのエキストラエンドに対しては先着しているにも関わらずこの人気差でありこれは見逃せまい。元々3歳春の時点でアーリントンC、毎日杯で6着に善戦するなど実力の一端は見せておりむしろ重賞級に成長するのに時間が掛かったくらいで相手関係からもそうハードルは高くない。
京都は【1-1-1-4】で低調な成績にも映るが3着を外した4戦も(5)(6)(4)(4)で最大着差も3歳時のマイル戦で記録した0秒8差と大崩れはしておらず心配はない。半姉がエアパスカル(チューリップ賞)だが叔父がセントライト記念を勝ったブラックタキシードで京都中距離重賞に強いジャングルポケット産駒なら距離も歓迎。穴党垂涎の◎だ。
オリオンS急流失速→ハンデ恩恵&人気ダウンのエキストラエンドとのセットが綺麗な組み立てだが明け4歳でまだ成長の余地を大いに残す点を踏まえるとあえて▲是非あいだに挟みたいのが○サトノパンサー。プロミネントJTの「1分58秒3」は非常に優秀な時計で緩みないペースを小細工なしに最速の上がり33秒8で勝ち切った姿は重賞のメンバーに入ってもヒケはとらないはず。
朝日CC(6着)は手応え良く4角を回ったが直線で内に切れ込み馬群に詰まって脚を余す惜しいレースで0秒2差、再度「54Kg」は大事にしたい。新潟記念の時といい騎手に恵まれない馬だが直線は捌きやすくなる京都で中団なら勝機はある△メイショウウズシオもオープン上位勢力だけにこのハンデで距離短縮であれば反撃態勢。エーシントップのような積極策から決め手の差を埋めたい。ナムラオウドウ、ロードオブザリングら京都巧者にも注意。
【ニューイヤーS】
◎オメガハートランドは脚質的に中山は不向きの印象さえ受けるがフラワーC快勝を含め【1-1-0-2】で3着を外したのも時計差なしのフェアリーS(4着)と休み明けで若干距離の長かった紫苑S(9着)ゴール前差し込んでくるキャラとのギャップが最大限生じたのが16番人気2着のターコイズSだった。
アグネスタキオン産駒ながらタフに使われても故障ひとつしないのは母父エルコンドルパサー譲りの丈夫さ。短期放牧明けになるが調教本数、時計、動きは上々。外差しも決まる馬場に末脚が生きる流れでもう一度浮上する。着実に力をつけてきたミトラが対抗。陣営は1Fの延長を不安視しているが紅葉Sのレースっぷりや富士Sと0秒3差の「1分32秒7」で走破した内容から不安はない。
出遅れ癖はあるが5戦3勝2着1回3着1回と完全に手の内に入れている横山典弘騎乗なら問題ない。阪神Cであわやのシーンを演出したオセアニアボスは12年ダービー卿CT2着の実績を持っており当時と同じ斤量で内枠であれば不気味な存在。冬馬コスモセンサーは一時の勢いがないだけにマイル短縮のフレールジャックを連下級とした。