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2013/01/21 12:15
京成杯
記録的大雪に見舞われた14日(祝)の代替競馬。先週予定していた馬は1週の遅れによる調整の狂いがあるし再度の輸送も負担となるだけに経験の浅い3歳馬にとっては過酷な条件だが状態面に関しては調教の動きや馬体重の発表を参考にするしかない。皐月賞にも繋がる大事な一戦。コーナーで上手に加速し末脚を持続できる馬が狙い。
◎フェイムゲームは新馬8着(中山1800m)未勝利5着(東京1600m)と連敗していたが距離延長の前走で一変。課題だった発馬を五分に決めると中団につけて流れに乗り直線も上がり最速の脚でしっかり伸びて2馬身半差の快勝。稍重「2分2秒7」は次週のホープフルS良「2分1秒7」と比較しても上々。2着に負かしたシャイニーリーヴァも次戦で勝ち上がっている。
デビュー戦は明らかに攻め量が不足していてまだ体が緩く反応も悪かった。徐々に良化していたとは言え2戦目も復調途上、マイルも忙しかった。レースを使いつつ放牧を挟んで臨んだ前走は中身も伴って質の高い調教を消化しており走るべくして走った。仕上がりきった事のないフェイムゲームに関しては延期でもう一本追って出走できるのはプラスに働く。
そしてG1未勝利ながらG2で歴代最多の6勝を記録し主戦を務めた田中勝春と共に親しまれたバランスオブゲームの半弟である点が最大の魅力。特に中山ではG1以外の6戦で4勝2着2回と無類の強さを誇りダイワメジャーやカンパニーらG1馬も寄せ付けなかった。軽快な先行からの粘り込みを得意としていた兄とは脚質こそ違えど緩みない流れを我慢強く走れるのは一緒。
父がハーツクライに替わったが折り合いがつくし距離は2400mまでは何の問題もない。父の産駒は中山2000mで【7-9-11-30】で連対率28.1%、複勝率が驚異の47.4%。単勝回収率150%、複勝率回収率も108%で文句なくメンバー中で最高の適性がある。有馬記念でディープインパクトから大金星を飾った時の絶大な印象と共にベタ買いできる。
筆者自身バランスオブゲームには並々ならぬ思い入れがあり毎年のように弟妹にも注目していたがバランスオブゲーム以降6頭(ホールオブフェームの09は競走登録されず)がターフに姿を現したが4頭がセン馬である実情。バランスオブゲームも現役時代ユニークな話題の多かった馬で気難しさも同居している血統だけにコンスタントに活躍馬を送るというわけにはいかない。しかし待った甲斐があった。この血統が平地重賞に登場するのは2006年のオールカマー以来約6年ぶり。空白の期間を埋める戦いが始まる。
コース適性重視で対抗はホープフルS2着のマイネルストラーノ。葉牡丹賞は差す競馬で7着に凡走し人気を落としていたが初勝利は中山だった馬で外枠からスムーズに2番手につけると直線も粘った。サトノネプチューンには差されたが気を抜く部分もあったようでまだ幼く成長途上。柴田大知騎手も前走で癖は掴んでおり更なる前進も可能。
地味血統のマイネル軍団だが母マイネソーサリス(愛知杯)半姉マイネソルシエール(フローラS2着)祖母マイネマジック(クイーンS3着)はいずれも重賞で活躍しており底力は十分。これに現代競馬の申し子ディープインパクトでスピードを引き出したい。ディープインパクト産駒は3歳時に重賞18勝しているが前走4着以下から巻き返したのは桜花賞のジェンティルドンナ(前走チューリップ賞4着)だけで超順張り血統だ。
アクションスター、マイネルマエストロの関西馬2頭もしっかり調教しており順調だという前提で扱いたい。アクションスターのラジオNIKKEI杯2歳Sは前半5F66.0という超スローで位置取りの差がそのまま着順に反映されたレース。たださすが重賞でエピファネイア、キズナと相手も揃っていたし残り4Fからの流れは良い経験だったはず。
マイネルマエストロは同じ阪神2000mのエリカ賞を勝っての参戦。こちらは自ら主導権を握ってスローに落とし逃げ切ったが時計的にも評価が微妙な線。後半も目立つラップはないしならば強い相手と戦ってきた馬を上位にという理論でアクションスター>マイネルマエストロの順番。フラムドグロワールは人気になっているがAJCCのルルーシュを見てもこの厩舎はアテにできない。