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2013/01/26 00:00
白富士S
ペルーサが出走を予定していたが喉鳴りの手術で先週急遽放牧。頭数も落ち着いたが高い素質を秘めている同士の激突で注目。先行する6戦5勝の5歳ムーンリットレイクを5歳ステラロッサがどの段階で捕まえられるかが勝負。
◆遅咲きのディープが開花
ムーンリットレイクの母ムーンライトダンスは愛ダービー馬グレイスワローの半妹で現役時代は愛G3のインターナショナルS(芝8F)を勝っている。母父Shinndarは凱旋門賞や英愛ダービーなど通算8戦7勝の欧州の名馬で種牡馬としてもShawandaやVishindar、Youmzainなどを輩出し成功を収めている。
ディープインパクト×欧州のNorthern Dancer系の配合にはエタンダール(青葉賞2着)エキストラエンド(京都新聞杯3着)がいてナスキロの柔らかさが母系の重さを消し豊富なスタミナを生かして中距離重賞で活躍している。2頭とも3歳時は伸び悩んだ感じだが奥手の血統だから長い目で見た方がいい。
ムーンリットレイクはナスキロは持たずハイインローの粘り強さとDanzigがONになった走りでスピードがあるので中距離で前受けするのは理にかなっている。これだと距離は2000mがベストで将来的には外回りより小回りの印象もあるが何より現時点で底を見せていないのは強みだしこのメンバー構成ならメド以上の結果は欲しい。
◆ハーツクライ×Storm Bird
ステラロッサはウインバリアシオン(青葉賞、ダービー2着)やコレクターアイテム(アルテミスS)と同じニックス配合。ともに東京の末脚比べで真価を発揮しているように広いコースでしなやかに伸びやかに切れる。ただウインバリアシオンの伸びのある体型に対してStorm Catを経由した影響か、寸胴の体型が特徴的で距離は2000mまで、東京ならマイルでも対応できそうなくらいだ。
この血統は器用さが問われやすいコースや一瞬の判断が重要な展開だと取りこぼしやすく初富士Sは道中後方3番手辺りを追走していたが3角過ぎからの動きが緩慢で前について行くのが精一杯で直線外に持ち出され、坂を駆けあがってようやくエンジンが掛かった。決して有利ではない展開を差し切ったのは実力の違いだろう。垂水S(6着)も外から捲られてスムーズに加速できなかった。
オルフェーヴルの3着だったスプリングステークスも大外を回して3着だったようにこの血統は極端なレースが合う。東京で凡走したのはG1の皐月賞(10着)と使い詰めで疲労がピークだったプリンシパルS(11着)あとは強烈な決め手で差し込んでいる。少頭数だとメイSのような逃げ切りも起こり得るが休み明けのムーンリットレイクを目標に今度は差し切る。
◆日本への馬場適性強化
Giant's Causewayは愛チャンピオンS、英インターナショナルSなど持ち前の底力と勝負根性を武器に幅広い距離のG1を6勝した名馬。5代血統表内にHail to ReasonのクロスやBlushing Groomがあるなど日本でも対応できる下地はあったはずだが産駒はエイシンアポロン(マイルCS)が代表に留まる程度。
全体的に脚捌きの硬さが目立つ産駒が多く芝のスピード決着はあまり向かず、目下ダートの勝利数が芝を上回っている。ようやく登場したのが4歳アンコイルド。スズカコーズウェイ、エーシンジーライン、そしてエイシンアポロンでさえ方向性が中途半端で深みのない配合だったがアンコイルドはナスキロのクロス持ちでStorm Bird×Lyphardだから柔らか過ぎるくらい芝でも斬れる。東京の良でもサンデー系に太刀打ちできる。
セイクリッドバレーは母母アニーブラウンが父ノーザンテーストでHyperion5×4×5があり少し硬さが残っているから伸縮性のあるフジキセキ、タニノギムレットを重ねても直線の長いコースで上がりの速過ぎる競馬になると思ったようには伸びきれない。前につけて味のでるタイプでもないし展開の助けが必須の差し馬で抑えが妥当。
ラッキーバニラは母フウレイカが皐月賞2着タイガーカフェの全妹で皐月賞3着のフサイチジャンクの全姉という良血。母系はサンデーサイレンス×ミスプロ×Nijinskyとバランス良く整っていてシンボリクリスエスの走る配合だが中山を得意とする一族でラッキーバニラも小回りや内回りに良績があるように東京だと惰性で走ってしまうので条件は不利だ。

- ペルーサ
- ムーンリットレイク
- ステラロッサ
- グレイスワロー
- Shawanda
- Youmzain
- ディープインパクト
- Northern Dancer
- エタンダール
- エキストラエンド
- Danzig
- スピード
- ハーツクライ
- Storm Bird
- ウインバリアシオン
- コレクターアイテム
- Storm Cat
- オルフェーヴル
- ピーク
- Giant's Causeway
- Hail to Reason
- Blushing Groom
- エイシンアポロン
- アンコイルド
- スズカコーズウェイ
- エーシンジーライン
- Lyphard
- セイクリッドバレー
- Hyperion
- フジキセキ
- タニノギムレット
- ラッキーバニラ
- タイガーカフェ
- フサイチジャンク
- サンデーサイレンス
- Nijinsky
- バラン
- シンボリクリスエス