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2013/02/01 18:00

すばるS

先月30日、昨年11月24日の京阪杯でパドトロワに騎乗して以来、音沙汰なく去就に注目が集まっていた安藤勝巳騎手の引退が発表された。2003年に公営の笠松から腕一本でJRAに移籍してから驚異的スピードで積み上げたG1タイトルは22勝。名実ともに兼ね備えていたトップジョッキーがターフを去るのは寂しいの一言に尽きる。

筆者が競馬を始めた2004年頃はまさにアンカツ全盛期。なかでもNHKマイルカップと日本ダービーを連勝したキングカメハメハの圧倒的強さとアンカツの憎らしいほど巧みな手綱捌きはビギナーの心にもとんでもない衝撃を残していった。アンカツの素晴らしさはありきたりだがその勝負強さ。武豊横山典弘と共にG1の舞台を席巻したのも数知れず。

同じく円熟味を増し独占状態に拍車がかかっていた武豊に対抗できる唯一の存在。とにかく大胆というか肝が据わっていた。そしてつねにクレバー。個人的にブエナビスタのオークスとダノンシャンティのNHKマイルカップは感嘆しかなかった。全てを達観したアンカツの「知らねーよ」「わからねえよ」にはこちらを飲み込んでしまう魔力があった。

そしてアンカツのエピソードを語る上で忘れられないのはダイワスカーレットのチューリップ賞→桜花賞の流れ。チューリップ賞では2着に負けたがウオッカの脚を計るという大きな戦利品を得て、本番でのライバル逆転に繋げた。知略家、戦術家にも思えるが彼にとってそれは勝つための最善策という意識しかなかった。独特の感性と感覚を持ち合わせた名うての乗り役だった。

引退の原因となったのは加齢による体重増と慢性化していた腰痛。老体に鞭を打ってまで現役にこだわらないのがアンカツらしい。昨暮の松井秀喜といい、一時代を築いたアスリートのこういう潔い身の引き方には大変好感が持てる。笠松からの36年間本当にお疲れ様でした。そしてたくさんのスーパーライドをありがとう。


同条件だった大和S組が予想の下敷き。最先着は2着だったエアウルフだが最内枠を利してハナを奪い前半3F36秒1-4F48秒3のマイペースに持ち込んでの粘り込み。半年ぶりだった点は考慮しなければいけないがこの恵まれた展開で58Kgのマルカフリートに外から差されると判断が難しい。素材の良さや叩き2戦目の上積みは見込めても時計的価値は希薄。

ただ今回も逃げ先行が少ない顔ぶれで大和Sの再現は有り得るがそこで“失敗”していた人馬の前への意識は一層高まるはず◎グリッターウイングはスタート直後の位置取り争いで引いてしまったのが痛かった。道中スローで動くに動けず馬群に包まれて直線に向いてようやく追い出し捌いて上がってくるも時すでに遅し。

伸び脚は目立っていただけに位置取りが悔やまれる展開だった。連続騎乗となるビュイック騎手も同じ轍は踏むまい。今度は内目の枠を引けたし中団前で流れに乗りたい。オープンでも堅実に走っており実力は上位。月1走ペースでも気配はしっかり保っている。京都ダ1400mでクロフネ産駒は[27-28-18-190]で種牡馬別成績首位。相性の良さも買いたい。

サクラシャイニーは全5勝中4勝がひと桁番の内枠巧者で3着に頑張った天保山S、霜月Sも真ん中より内の枠。ダ1400mで3連勝しているようにこの距離は得意。最近はクラス慣れしてきて好位から競馬するなど戦法に厚みも出てきた。大和Sは絶好のポジションだったが手前を替えず走って惜しい4着。追い切りも意欲的に消化し状態上昇、連対圏突入も十分。

実績的にはアンカツが最後まで大事にしていたアドマイヤロイヤルが食い込んでくるが体調的に冬場が良くないのか、右回りが問題なのか迫力ひと息。マルカベンチャーの前走惨敗は調教不足の影響らしいがそれにしても負けすぎ。ならばムラだが△アドバンスウェイ。オープン入りしてからの3回の激走が(3)(2)(3)番で内からスムーズに先行出来た時に力を発揮する傾向からすると3番の今回は大駆けの合図か?

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