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2013/02/10 14:30
共同通信杯
昨年史上初めてゴールドシップがここをステップに直行で皐月賞馬に輝いたがやはり歓迎すべきローテではない。その昔、ミスターシービー、ナリタブライアンが次走のTRも勝ち抜き己の地位を確固たるものにして一流への道を切り開いたように厳しい経験が血になり骨になりいつしか実力をつけ、それがやがて自信を生むという成長循環こそ理想。
ステイゴールドの仔はオルフェーヴルもゴールドシップもフェノーメノも皆この時期決して楽をさせず挫折を覚えて叩き上げで強く育った。◎ケイアイチョウサンは夏の新潟でデビューしてキャリア6戦はメンバー中最多タイだが初勝利が5戦目。それでも出遅れた上に行き脚がつかず競馬にならなかった新馬から走る度に確実に学習してきた。
初白星を手にした未勝利(東京1800m)は前半5F60秒8を中団で脚を溜めて直線11秒8-11秒4-11秒9をスパッと切れた。前走の京成杯は久々で相手強化と難しい条件だったが向正面で掛かり気味に捲って行きながら残り200mで先頭に立って3着に踏ん張った。これぞステイゴールドの真骨頂というまるで物怖じしない走り、そして上昇度は見逃せない。
ステイゴールドは母系にNorthern Dancer系持ってくると成功しやすいが本馬は母父シンボリクリスエス。一見スタミナ一辺倒で中山向きにも思えるが母シャドウシルエットにナスキロの継続クロスがあり柔らかく斬れるから2走前のように広い東京で差せる。反応と動きを確認する程度の調教だったが叩き2戦目で上積みはあるし気配も良好で前進必至。
○マンボネフューはKingmamboの甥という世界的良血でそこに凱旋門賞馬のバゴだからNureyev3×3,Northern Dancer4×4×4で底力を増幅しつつ、Miesqueのナスキロも効いているから舞台不問の万能型。バゴの最高傑作に成り得るが問題は折り合い。寒竹賞は内枠で我慢させたがいちょうSは引っ掛かって惨敗しており精神面がカギ。
▲ラウンドワールドはドリームパスポート(JC2着、菊花賞2着)の半弟でロイヤルサッシュ一族だから父ディープインパクトを意識せず使い込んで能力をつけていく血統。札幌2歳ステークス(2着)で高速決着にも対応しているし舞台は向くがローテ変更で仕上げが難しい点と敗因はどうあれ前走の6着で頭は無くなった。
△クロスボウの祖母ウィッチフルシンキングは北米の芝路線で活躍した名牝で重賞4勝を含む通算12勝。日本での産駒にロフティーエイムがいるように芝向きのスピードがある。クロスボウはDeputy Ministerにゴールドアリュールでダート強調のパワー型配合だが08年2着のタケミカヅチ、09年3着のトップカミングが差して来ているように展開次第で出番はある。
ゴットフリートはローエングリン×サンデーサイレンスでロゴタイプの朝日杯FS優勝もあって需要が拡大しそうだがHaloのクロスが強くて父以上に直線の長いコースで追って味のないタイプの産駒が多そうに映る。メイケイペガスターの若駒S3着は上がりの掛かる展開が幸いしフジキセキの小細工とブライアンズタイム×Silver Deputyのパワーで誤魔化せたが今度は切れ負けする。