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2013/02/23 00:00
すみれS
◎マウイノカオイはデビュー6戦までは1600?1800mを使われて[0-1-3-2]と勝ち味に遅かったが距離延長の前走(京都2200m)で中団待機から直線は最内で逃げ粘った2着馬を大外から力強く伸びて差し切り初勝利。素質を持て余していた馬のギアが入れ替わり頭角を現してきた印象。
特筆すべきは血統面における質の高さ。母ホッテストチケットは1勝馬だがその姉ソリッドプラチナムはマーメイドSに優勝。三代母インヴァイトはディープインパクトと同じ出身でウインクリューガー(NHKマイルカップ)を誕生させている名繁殖。
Mill Reef5×4でナスキロを増幅させ、柔らかくて重厚に切れるから外回りがベストで東京や京都向きの本格派だが母系の奥にハイインローやFair Trialの継続クロスもあり距離があれば小回りも俊敏に立ち回れるはず。配合面における総合力は相当高く父キングカメハメハやディープスカイのような成長力で上昇階段を駆け上がる可能性を秘めている。
すみれSは08年1着キングスエンブレム、2着モンテクリスエス、3着ダンツウィニング、09年2着マイネルプリマス、11年2着グレープブランデーなど芝だと切れ不足のダート実績やダート血統がよく粘る傾向がある。
○スペキュレイターはリンカーン×ブライアンズタイムで叔父にビワシンセイキ(フェブラリーS2着)近親に中長距離重賞で活躍したトウショウナイト。渋さ満点だが祖母オシアナがStorm Bird(Storm Catなどの父)の全妹という世界的に筋の通った血統背景。
父リンカーンは10年前のすみれSで断然人気に応えた他、宝塚記念(3)(4)(2)着で阪神2200mは大得意だったコース。リンカーンの芝上級馬は母父ジェイドロバリーのデルマドゥルガー、母父父Deputy Ministerのオマワリサンなどダート色の濃い母系との相性が良い。出遅れる馬だから距離延長は好材料だし水口→浜中は鞍上大幅強化。穴はコレ。
▲プライドイズメシアのマンハッタンカフェ×Kingmamboはダイワバーバリアンやアントニオバローズと同じ走る配合でMr. Prospector系×Sadler's Wellsはゲシュタルトと一緒。いずれも京都の重賞で好成績を収めているようにミスプロ系を挟むとフットワークに素軽さが増した平坦巧者が多くなる。
マンハッタンカフェはヒルノダムール、レッドディザイア、ジョーカプチーノなど賞金上位の代表産駒は総じて母系にNorthern Dancerのクロスを抱えており、本馬もこれを踏襲。祖母はコロネーションS(英8FG1)の勝ち馬シェイクザヨークの半妹。少し甘さの目立つスピード型の弱点を底力で補えれば中距離向きに育つはず。激しい攻防を勝負根性で制した新馬戦が見所十分だったし今後が楽しみな一頭。
△ラストインパクトはきさらぎ賞で『Hyperionの粘り強さで走る馬だから外回り<内回り向き』と書いたがスローで溜める競馬を試した影響で想像以上に完敗の6着。適性を図る上では曖昧な結果に終わったがやはり切れる馬ではない。今回はエリカ賞2着の阪神内回りに条件好転。先行してHyperionを絞るレースが出来れば上位に加わってくる。

- マウイノカオイ
- ソリッドプラチナム
- マーメイド
- ディープインパクト
- ウインクリューガー
- Mill Reef
- Fair Trial
- ディープスカイ
- キングスエンブレム
- モンテクリスエス
- ダンツウィニング
- マイネルプリマス
- グレープブランデー
- スペキュレイター
- リンカーン
- ブライアンズタイム
- ビワシンセイキ
- トウショウナイト
- Storm Bird
- Storm Cat
- デルマドゥルガー
- オマワリサン
- プライドイズメシア
- マンハッタンカフェ
- Kingmambo
- ダイワバーバリアン
- アントニオバローズ
- Mr. Prospector
- Sadler's Wells
- ゲシュタルト
- ヒルノダムール
- レッドディザイア
- ジョーカプチーノ
- Northern Dancer
- スピード
- ラストインパクト
- Hyperion