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2013/02/24 00:00
中山記念
中山芝で複勝率50%以上を記録している馬が半数の8頭。最多勝は[5-3-1-5]のダイワファルコン。次にオールカマー優勝で[3-2-0-1]のナカヤマナイト、今年の金杯を制した[2-1-1-0]のタッチミーノットがこれに続く。更に昨年3着のリアルインパクト[0-1-1-0]や疑惑のAJCC勝ち馬ダノンバラード[1-0-0-0]も実力的には捨て難い。
適性はどの馬もあるが決め手に欠くというこのクラスで往往にして判断に困る典型である。中間一頓挫あってAJCCを見送っているナカヤマナイトや1800mで勝ち鞍のないタッチミーノット(ついでに言えばダンス産駒が中山重賞を連勝するのか?)よりは好走に繋げる戦法を習得してきたダイワファルコン。
ただこの一長一短のメンバー構成であればとっておきの隠し玉に出番が巡って来てもいい◎スマイルジャックは直線の長いコースで重賞2勝や安田記念2年連続3着があるように長く脚を使う馬というイメージ。この認識に誤解はないが中山でもスプリングS優勝を含め[1-1-2-1]むしろ安定しているのはこちらだ。
近走の成績は奮わないがここ6戦は着順こそ悪くても上がり3Fは全て33秒台の末脚。明け8歳を迎え老兵の域に達してきたが衰えは微塵も感じない。東京マイルの3戦を振り返っても「0秒3」「0秒5」「0秒7」差でいずれもひと桁着順。ひと押し足りないのは何か?位置取りも一理あるがレースを見ると自慢だった持続力ある末脚は全盛期にない。
おそらく一番良かった頃を思い描いてレースをするから現実の壁にぶつかってしまう。にも関わらず全体の伸びに陰りが無いのは一瞬の爆発力にシフトしてきているからだ。こうなると5走前の京成杯AH2着は合点がいく。当時も内で脚を溜めて直線は一気に抜けた。イメチェン後のスマイルジャックはどの馬よりも中山巧者の可能性大。絶好の6番枠、前走から3キロ減で2年ぶりの笑顔満開だ。
○ダイワファルコンは有馬記念10着だったが積極策でまさかの勝ちに行っての内容だから着差以上に収穫があった。集中力が維持出来ない馬に気を抜かせないのは常に叱咤激励するこの戦法しかない。前走後はここ一本の調整で長めをびっしり追われて仕上がりに抜かりなし。2番手とする。
目下抜群の気配を保っている▲タッチミーノットも再度勝ち負けになる。正攻法で金杯が余力もある強い勝ち方で前進一途。3週連続で好時計をマークしているように臨戦態勢は整った。中山実績こそないが切れより持続型に思えるトーセンレーヴをあえてその次の評価。マイラーにしては動きが緩慢だしベストはエプソムC優勝など3勝の1800m。良血馬が息を吹き返す。