723件のひとこと日記があります。
2013/03/15 18:00
若葉S
共同通信杯はかつてのナリタブライアンが(36秒0-35秒5)=「1分47秒5」ジャングルポケットが(35秒3-35秒1)=「1分47秒9」昨年2冠に輝いたゴールドシップが(37秒3-33秒6)=「1分48秒3」年によってペースバランスに違いはあるが47秒台での優勝がクラシックの上位勢力に数えられるかひとつの目安にもなってくる。
今年は伏兵マイネルマエストロが前半5F60秒2の逃げを打ち、テンの1Fを除けば最も遅いラップが12秒1で淀みない展開。これを積極的にポジションを取りに行って、直線も上がり3F11秒3-11秒2-11秒5で切れて悠々と1馬身半差をつけたメイケイぺガスターは力が違った。勝ちタイムは従来の記録を大幅に更新する「1分46秒0」文句なしだった。
評価を上方修正すべき段階にあるがこの記録を鵜呑みにしてクラシックに当て嵌めるべきかは難しい。折り合いに不安のある馬でマイル的な速いペースが味方したとの見方もある。フジキセキ×ブライアンズタイム×Silver Deputyの配合的にも距離延長で本番を戦うほどの力が備わっているのかは大いに疑問なのだ。コーナー4つのコースも未勝利。賞金面に余裕があるし鞍上とも初コンタクトの今回は見送りが賢明。
逆にレース内容はごくごく標準も見直したいのがきさらぎ賞3着のアドマイヤドバイ。マズルファイヤーが前半5F62秒2のスローで先導し、結局は2番手追走のタマモベストプレイとの前残り決着。後方に沈んだラストインパクトやリグヴェーダが次走で巻き返しているように展開が大きいレースだったと言える。
この流れを直線入り口では最後方付近から上がり最速の34秒0で唯一差し込んだのがアドマイヤドバイ。馬群に切れ込んで一気に前を捉える勢いだったが並ぶ場面になって最後は脚色が一緒になってしまった。いつも通り先行していればと思わせたが結果的に戦法の幅を広げる事になったのは収穫。
福永騎手も2戦跨って使える脚の質や長さは確認したはずだ。アドマイヤムーン×サンデーサイレンスでサンデーサイレンス3×2の強クロスを持つ注目馬。スピードは存分にある。あとはマイラー的な走りをするだけに厳しいレースになった時の対応だが祖母アドマイヤラピスから供給される潤沢なスタミナが潜在的にあればこの距離でも勝ち負けになる。
サトノノブレスは跳びが大きい馬で京都外回り→阪神内回り替わり自体は微妙だがディープインパクトの切れよりトニービンのHyperion的な持続力やBold Ruler的な機動力で走る馬でスムーズに捲るかたちになればチャンスはある。レッドルーラーは甥に京成杯2着のアドマイヤテンクウで父が同じキングカメハメハだから3/4同血。Mill Reef5×3でナスキロ的な柔らかさが豊富で外回りで走らせたい馬だが実力は遜色ないだけに仕掛け次第では権利も届く。
同型のナリタパイレーツの出方が鍵だがアサクサキングスに似た配合のマズルファイヤーの粘り腰も捨て難い。きさらぎ賞(2着)が展開に恵まれたのは間違いないが奥がありそうだし大型馬だけに暖かくなって馬体が絞れてくればもっと動けるはず。距離を重視してわざわざ西下してきたアルヴェロンも適性はある血統だけに課題は力関係。