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2013/03/24 12:30
マーチS
人気が将来性の道標だとすればジョヴァンニの一番人気は頷ける。ダート無敗の4連勝はエスポワールシチーやローマンレジェンドを彷彿とさせる快進撃。3走前の500万下重馬場「1分49秒7」は同日の花背特別(1000万下)「1分50秒1」を上回り、馬場差こそあれどみやこステークス「1分49秒6」に迫る超抜の時計。
昨年京都ダ1800mは98レースあったが平安ステークス「1分48秒1」花園ステークス「1分49秒2」そしてみやこステークスに次ぐ堂々の4位。更に1900mの五条坂特別(1000万下)「1分58秒0」も稍重だったアルデバランS「1分57秒8」と遜色ない。北九州市制50周年も3角で仕掛けて押し切る強い競馬。連勝中の中身がいずれも濃く重賞制覇は時間の問題。
ただ問題定義したいのは準オープンから昇級での重賞挑戦。前述した偉大な先輩たちもオープン特別でワンクッション置いていたのがポイント。条件戦と重賞では相手、ペースが雲泥の差。いくら強い馬でも壁はある。マーチSも前走1600万下は[1-1-1-18]と不振。中山の砂質は特殊だし決して有利ではない大外枠で「56Kg」今回は様子見に徹したい。
フレイムオブピースや異色のDI産駒ドラゴンフォルテも余程恵まれないと厳しい。馬柱に少なからず敬遠材料のあって不当に人気を落としている実力馬を積極的に買うレース。なかでも伏兵トーセンアレスから入ってみたい。昨年、浦和に移籍したが皐月賞やダービーに出走経験があって中央オープン勝ち(伏竜S)の実績。一介の地方馬が有するステータスではない。
マーチSには昨年も出走していて3番人気に推されたほど。レースはスタートで後手を踏み外を捲り気味に追い上げるもロスが多く9着。着差が0秒5だっただけに悔いの残る内容だった。ソリタリーキングが圧勝したブリリアントSは上がり2位の末脚で3着。当時2着だったグランドシチーとは半馬身差。
人気の一角であるグランドシチー(58Kg)と比較すれば重賞でも色気はある。移籍以降、大きく崩れたのは内枠有利の大井で大外枠から59Kgを背負った東京スプリント(7着)だけで調子は悪くない。そして何より移籍と引き換えに掴んだ先行力が最大の武器。以前は末一手の不器用型だったがその面影はもうない。
ここ2走は短距離の速いレースを使っており5番枠から楽に好位?中団の位置を確保し流れに乗っていけるはず。中山ダ1800mは最も得意としていた舞台で【4-0-1-2】アドマイヤドン(父ティンバーカントリー)×ガルチで少しタフなコンディションのパワー勝負は望むところだ。
川崎記念からの強行軍で調整にミスがあったグラッツィアも川崎記念3着やみやこS接戦の5着を考えれば前走が実力ではない。調教もCWで長めを消化。間隔を空けて立て直した効果はある。昨年の覇者サイレントメロディも東海Sで惨敗を喫したが休み明けで馬がボケていた感じで道中全く進まなかった。叩いて状態は上向き、V機十分。
バーディバーディ、グランドシチーの「58Kg」コンビはまずハンデ克服がカギ。バーディバーディは昨年同斤で3着やオープン特別勝利があり上々だがグランドシチーは追い込み脚質だけに難がある。これならば舞台相性の良いクロフネ産駒のサイオンとネオユニヴァース産駒のタカオノボルを連下に少々。