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2013/03/29 18:00
コーラルS
◎タマモトッププレイの砂替わり一発だ。タマモホットプレイ(スワンS、シルクロードS)タマモナイスプレイ(CBC賞3着)チャームポット(朱鷺S3着)タマモベストプレイ(きさらぎ賞)ホットプレイ産駒の中央全24勝は父フジキセキの全兄弟が稼いでいる。とにかく日本屈指の安定感ある配合で屑が出ない。
母系がノーザンテースト×ディクタス×ロイヤルサッシュでドリームパスポートと3/4同血。この兄弟は総じてノーザンテースト的な体型がONになりやすく、頑健さもあるのだがステイゴールドと同系の組み合わせでもあり柔らかさも持ち合わせているから芝の短距離が合う血統だ。
ただタマモホットプレイは伸びのない体型でPrincely Gift的柔緩慢なストライドで走っていたから京都など平坦向きだったがタマモナイスプレイはWild Risk4×6が表現されていてストライドは柔らかく大きいが非力な面をあまり感じない。タマモホットプレイの良績がほとんど京都に対してタマモナイスプレイは全7勝中5勝が阪神だった。
タマモトッププレイはおそらく後者の資質を受け継いでいて実際に初勝利がスーパー未勝利の阪神ダ千四。そこからトントン拍子に飛び級もしてオープンに昇級してしまうのだから並ではない。六甲アイランドSは前半3F34秒4-4F45秒8とある程度速い流れを追いかけての1馬身半差。勝ちタイム「1分21秒2」は同開催の阪神カップ「1分21秒0」に匹敵する優秀さ。
タマモホットプレイはピークを過ぎてから使った初ダートのプロキオンSで5着するなど機会次第ではダートでも十分チャンスがあったと思われる。芝でも通用するスピード+潜在的なダート適性、それに加えタマモトッププレイの場合はまだ4歳、成長力や伸びシロが最大の武器。久々でも仕上がりは良いし、若き新鋭を先物買いといきたい。
能力的にはフェブラリーSで先行策から0秒4差6着に善戦したマルカフリート。「58Kg」も大和Sで克服済みだし、おめでたい話題のあった福永特需もありそうだが前走後はさすがに疲れがでて放牧してからの再仕上げ。リフレッシュはしたが中間の調整を見る限りは時計は一本で追い切りも軽かったのが非常に気になる。過信は禁物だろう。
一方で同じくこの路線の主力を張るトウショウカズンは死角が少ない。ポラリスSもハナ+クビ差の3着で勝ち馬エアウルフとは2キロ差あったから実質は勝ちに等しい内容。馬なりの調教だったが大型馬ながら素軽いフットワークでスピードの乗りも上々。最内枠だった前走から競馬がしやすくなる大外枠替わりも好材料。順当に本線○扱い。
ポラリスS5着のタイセイシュバリエは道中勝ち馬を前に見る絶好の位置取りだったが3角からやや追っつけ気味になり直線も止まってはいないがジリジリとしか伸びなかった。あの結果を考えればやはり先行してじわじわと脚を伸ばす戦法がベストだろう。千九のアルデバランS(4着)でもバテてはなかったしテンでうまく流れに乗れば▲の実力はある。
△アドマイヤサガスはデイリー杯2歳ステークスで2着がある馬でダートに転向したとはいえ出世が遅すぎるくらい。播磨Sは休み明けだったが4角を抑えきれない勢いで先頭集団に並びかけると直線入り口で飲み込み脚色衰えず完勝。準オープンで[0-1-4-3]と苦しんでいたとは思えない。調教も見事な駆けっぷりで素晴らしい上昇。これならオープンでも見所はある。
昇級戦のポラリスS6着だったナガラオリオンも2走前の渡月橋Sでメイショウマシュウ(根岸S)4走前にアドマイヤサガスを退けた実績からすれば上位が視野に入ってくる。ひと叩きで少なからず状態は上がっているだろうし阪神さえこなせば。コウセイコタロウも初コースだが展開がハマれば有力馬を脅かすだけの末脚を持っている。