723件のひとこと日記があります。
2013/03/30 21:00
大阪杯
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 厩舎 | 単勝 オッズ |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 牡8 | 56.0 | 国分恭 | 宮 | 438.0 | 14 | |
2 | 2 | 牡8 | 56.0 | 松山 | 佐山 | 226.9 | 10 | |
3 | 3 | 牡5 | 57.0 | 浜中 | 梅田智 | 8.6 | 2 | |
3 | 4 | 牡6 | 56.0 | 戸崎圭 | 堀 | 12.0 | 4 | |
4 | 5 | 牡5 | 58.0 | 池添 | 池江 | 1.2 | 1 | |
4 | 6 | 牡6 | 56.0 | 柴山 | 田所 | 81.5 | 8 | |
5 | 7 | 牡6 | 58.0 | Cデムー | 藤原英 | 13.9 | 5 | |
5 | 8 | 牡9 | 56.0 | 太宰 | 柴田見 | 381.5 | 12 | |
6 | 9 | 牡6 | 56.0 | バルジュ | 須貝 | 220.7 | 9 | |
6 | 10 | 牡5 | 56.0 | 大野 | 加藤敬 | 68.6 | 6 | |
7 | 11 | 牡7 | 56.0 | 小牧 | 武藤 | 436.9 | 13 | |
7 | 12 | 牡8 | 56.0 | 藤岡康 | 宮 | 324.9 | 11 | |
8 | 13 | 牡6 | 57.0 | 川田 | 橋口 | 79.5 | 7 | |
8 | 14 | 牝4 | 54.0 | 内田博 | 友道 | 11.2 | 3 |
オルフェーヴルは三冠馬だがよく負ける。少なくともディープインパクトが纏った絶対的安心感のオーラはない。そこで歴代3冠馬7頭を対象に通算成績、3歳時の成績(※ディープインパクト以前は旧齢4歳扱い)3着を外した際の最低着順を抽出してみた。
11年オルフェーヴル 【9-5-1-2】→[6-1-1-0] 天皇賞(春)11着
05年ディープインパクト【12-1-0-1】→[6-1-0-0] 凱旋門賞3位入線失格
94年ナリタブライアン 【12-3-1-5】→[6-1-0-0] 天皇賞(秋)12着
84年シンボリルドルフ 【13-1-1-1】→[6-0-1-0] サンルイレイS6着
83年ミスターシービー 【8-3-1-3】→[5-0-0-1] ジャパンC10着
64年シンザン 【15-4-0-0】→[5-3-0-0]
41年セントライト 【9-2-1-0】→[9-2-1-0]
たしかに4歳終了時点で2着5回は最多。複勝圏内を外した回数だとナリタブライアンが抜けているが古馬になってからのナリタブライアンは故障との戦いで満足いく状態ではなかったのが原因。もちろん、こんなことは言い出せばキリのない話だが精神的な疾患はあっても肉体的には元気なオルフェーヴルはこの観点からすれば「負け過ぎ」になる。
ただ、最高峰のステージたる凱旋門賞であわやを演出しているのもオルフェーヴルだけ。負け過ぎ=弱いと一概には語れないのも事実。単なるG1馬であればこの成績は当然褒められてしかるべきだが少しでも傷がつくと非難の対象となってしまうのが歴史に名が残る三冠馬の宿命といったところだろうか。
しかしこの成績を眺めていると、どれほど強い馬でも調子の波は必ずあるのだと実感する。生涯無敗で通した馬はいないし一番油が乗り切っているといって過言ではない三冠を達成した年にも最低1度は敗戦を味わっている。それでも底らしい底を見せず最強を誇示してターフを去ったディープインパクトやシンボリルドルフは改めて凄い馬だった。
オルフェーヴルの最大目標は秋の凱旋門賞。おそらく国内では今回をステップに宝塚記念が既定路線とみられる。昨年は傷だらけの状態だった宝塚記念でなんとか王座を防衛し面目を保ったが理想とは程遠い壮行ムードだった。帰国してからも才女ジェンティルドンナに死闘の末破れて国内では4戦1勝。
とにかく負けは許されない立場をより自覚して臨む今年の初戦。有馬記念を見送って早々に昨年シーズンを終えたのは英断だった。ジャパンCでは馬体の光沢もなく萎み加減に見えたがしっかり馬体を戻して帰厩。調教も予定通りこなしており不安らしい不安は見当たらないがこれでも突如反乱を起こしたのが阪神大賞典。常識は通用しないのが強みでもあり弱みでもあるのが金細工師。
しかも今回のメンバーはオルフェーヴル一強、小結多数ではない。エイシンフラッシュ、ショウナンマイティ、ダークシャドウなどその気になれば撃破するだけの能力を秘めた大関格がいる。なかでも一番色気がありそうなのが昨年の秋、王道で(4)(4)(6)着と苦渋を舐めた6歳ダークシャドウ。
G1ではワンパンチ足りないが古馬になってからG2では[1-3-0-0]大阪杯は昨年格上挑戦で2着したゲンのいい舞台。距離が伸びると終いが甘くなる面もあるだけに2000mがベスト。好枠で脚を溜めて一瞬のキレを生かせればG1馬との2キロ差をつくことは可能だ。鞍上の戸崎圭太は絶好調。ソロソロ中央移籍後初重賞タイトルが欲しい。
京都記念は掛かりっ放しで向正面では先頭に立ってしまったショウナンマイティも一度使ってガス抜きは出来たはず。今度は壁も作れる内枠だし昨年の再現を狙う。順番的にはエイシンフラッシュだが妙味は逃げ馬不在で展開利がありそうなトウカイパラダイス。不振を脱してまた安定感を取り戻してきたし一角崩しならコレだ。