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2013/04/14 13:00
皐月賞
エピファネイア(弥生賞4着)コディーノ(弥生賞3着)ロゴタイプ(スプリングS1着)の3頭が人気を争っている。あくまで不確定だが1番人気、2番人気ともに前走で連対を外していた馬が座ることになると84年にグレード制が導入されて以来、今年で30回目を迎える皐月賞の歴史でも非常に珍しいケースの誕生となる。
過去29回の1番人気の前走は[24-3-0-2]で弥生賞1着が最多の13回でスプリングS9回と続く。問題は複勝圏を割りながらも人気に推された今回のエピファネイアが該当しそうなケース。90年のアイネスフウジンは弥生賞4着→皐月賞2着と巻き返しに成功しダービー制覇。一方で89年サクラホクトオーは弥生賞12着→皐月賞も19着と悲惨な状況。
その89年は2番人気が弥生賞3着のアンシストリーだったから冒頭で触れた過去29回で唯一前走連対を外した馬同士が人気のケース(ちなみに90年は2番人気メジロライアンが弥生賞1着)そもそも皐月賞2番人気ですら前走で[18-8-3-0]だから仮にエピファネイア⇔コディーノでレースを迎えると極めて複雑な人気事情という話になる。
もしロゴタイプがこの組み合わせを崩すと苦労が水の泡で残念な感じになるので是非とも3番人気に収まっていただきたい。ただでさえ順当には決まらない波乱含みのクラシック第一弾にありありと不穏な空気が立ち込めているのだ。89年は優勝が3番人気ドクタースパート、2着7番人気のウィナーズサークルで中波乱となっている。
90年台?00年前半まではそうでもなかったが04年?11年まで8年連続で皐月賞1番人気を務めていたのが弥生賞1着馬で本番と同舞台(11年東京開催時を除く)での好走は王手も同然。ただ過去10年皐月賞での勝ち数はスプリングS5勝、弥生賞組3勝と捻れが生じている。しかも平均人気が弥生賞の3人気に対してスプリングSは4.8人気だから盲信されがちな弥生賞よりスプリングSから入るのが勝利への近道だ。
そのスプリングSを勝ったのがロゴタイプ。前半5F60秒1は平均的なペースで後半も12秒1-12秒3-11秒4-11秒9とスピードを持続させたまま「1分47秒8」は歴代3番目の好タイム。この内容で1800mを乗り切ったわけだからもう1ハロンと望む気持ちも分かるがまず前半3Fが36秒8と緩んでいるのがポイント。
前半で自分のリズムを作ってから後半はマイル的なペースにまとめられたのが最大の勝因だったように思う。5年前キャプテントゥーレが逃げ切った時が前半3F36秒2-5F61秒4で超スローの例外的皐月賞と言われたくらいで遅くても35秒台後半で流れる。朝日杯FSをレコードで制したマイラー的資質の高いロゴタイプは1800mまではスピードで持っても残り1Fでのガス欠が心配だ。
ただ勘違いしてはいけないのがスプリングSのスローが皐月賞との関連性を薄めさせるものではないという事。過去10年良馬場で今年より遅いペースだったのが06年と09年。いずれも勝ち馬がVに繋げた。一連の成績から距離延長が明らかに好材料だったメイショウサムソン、アンライバルド(気性的問題はあったが血統的には申し分なし)とロゴタイプの差はそこにあると考えている。M.デムーロの巧みな騎乗をしても3着までとみた。
◎はフェイムゲームにうった。もう説明するまでもないと思うがスプリングSの着順こそ違えどメイショウサムソン、アンライバルドのパターンはこの馬だ。ゲートで伸び上がって後手を踏み、1角で大外を回らされ、向正面にかけて馬込みに入れようとするが内から張られて3角以降はまたずっと外外。直接的な不利こそなかったがレース内容が悪すぎた。
それでも直線は内に切れ込みながら上がり3F最速タイの34秒6で鋭く伸びて、完璧なレースをしたロゴタイプと0秒3差。あの直線の続きが大舞台での逆転劇だと信じたい。中山2000mは2戦2勝。京成杯は相手に恵まれたとの声もあるが、それではサンツェッペリンやマイネルチャールズ、エイシンフラッシュの年がどうだったのかと問いたい。
まして今年のような大混戦でこの時点での相手関係を深く追求するのは野暮。本番と同じコースでしっかり感触を確かめ結果を出しているのが大きい。ハーツクライ産駒は【8-11-13-33】と出色の数字で単複回収率も文句なし。半兄は中山の鬼バランスオブゲーム。兄の果たせなかった悲願を叶えるときだ。
前有利な展開だった若葉Sで後方待機から直線ねじ伏せて皐月賞行きをもぎ取ったレッドルーラーも速い流れで前進必至。弥生賞で捲り気味に進出して最後まで脚を持続させたカミノタサハラもディープインパクト産駒ながら中山は向く。中山2000m庭のネオユニヴァース産駒でコース実績豊富なミヤジタイガが特注。