福島牝馬Ｓ

今週からこの予想コラムも８年目に突入する。相変わらず乱高下の激しい予想をお送りしてしまっているが回収率重視を掲げる身としては結果さえ出せれば良いだろうと考えている。このコラムは予想を発信するだけではなく自分への最終確認でもある。誤字、脱字、駄文などお見苦しい点も多々あるとは思いますが今後もお付き合い頂ければ幸いです。

阪神開催だった11年を除く過去9年で【7-4-5-39】の中山牝馬ステークス組が主力でその内１?３着だった馬は【5-1-2-4】連続好走しやすく今年もマイネイサベル、オールザットジャズはまず注意が必要。更に中山牝馬ステークスより前半から淀みなく流れやすいので10年1着レジネッタや08年2着ハロースピード、12年2着コスモネモシン、3着アカンサスのように差し損ねていた馬の台頭も目立つ。

今年の中山牝馬ステークスは前3F37秒3-後3F35秒3の後傾ラップだったから余計に不発だった馬の巻き返しを期待したい。◎アカンサスの中山牝馬ステークスの位置取りは[15-15-16-13]で４角、直線は大外の進路。展開的に致命的なロスで道中の工夫もなくあまりにもお粗末な騎乗だった。あれで勝てるようなら当の昔にＧ１馬になっている。

それでも上がり２位となる34秒6の末脚で懸命に伸びて０秒６差(８着)もう少しまともなら最低掲示板はあった。不得意の道悪だったエリザベス女王杯でも８着にくるほどでどのレースでも堅実だが一歩詰め切れないのは脚の使い所が難しいからだろう。理想はリルダヴァル以下骨っぽい牡馬を沈めたアイランドＴだが一瞬の脚だから直線は短い方がベター。

フジキセキ産駒らしい器用な立ち回りもできる馬で昨年３着時は仕掛けが遅れて前を捕まえ切れなかったが終いの脚は光っていたし今年もチャンスは十分にある。１枠１番なら多少ポジションを奪いに行っても折り合えるはず。調教は毎回よく見せる馬だが今週も坂路を馬也で軽快に駆け上がる素軽い動きで好気配。先週福島の芝で大穴をあけた柴山騎手に替わって待望の重賞初制覇だ。

同じく中山牝馬ステークスは[14-14-14-13]と消極的な競馬だったアラフネも不完全燃焼。マイルでも先行するスピードがあるだけに折り合い面を恐れたような乗り方だった。初音Ｓの内容からも牝馬同士なら見劣りしないし母父サンデーサイレンスなら重賞での底力もある。丸田騎手は福島1800m[9-1-7-29]単回収率421％、複回収率157％と抜群の成績。自分の庭に戻って躍進する。

昨年1分46秒1の好時計で好位から抜け出したオールザットジャズは今年も健在。前走56Kgから別定54Kgで戦えるのは明らかに有利だし鞍上は引き続きＣ．デムーロだから当然上位。小回り1800mは得意としているオメガハートランドも叩き２戦目で上積みがある。秋華賞３着のアロマティコも力はあるが本質的には広いコース向きだけに抑え程度が妥当。