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2013/04/20 23:00
マイラーズC
マイラーズC3連覇の偉業が懸かるシルポートの11年(稍重)が[3F34秒3-4F46秒2]=「1分33秒2」4着だった11年マイルCS(稍重)が[3F35秒0-4F46秒9]=「1分32秒9」展開的に恵まれても強敵の反撃を一手に引き受ける分だけ逃げは厳しくなる。過去2年よりメンバーは揃っているし、衰えはないと言っても8歳馬。一戦ごとの消耗度は上がり、回復力は下がるのが自然。
今回は逃げなければ二束三文のオースミスパークやタイキパーシヴァルがいて落ち着いた流れにはなりそうもないし番手のG1馬カレンブラックヒルのプレッシャーもある。前有利の馬場でも逃げではなくその後ろの第二集団を中心に予想は組み立てたい。無難にいけば1枠2番の利を岩田騎手でフルに生かしてきそうなクラレントだが妙味を求めて同じ4歳サンレイレーザーに◎をうった。
同世代のカレンブラックヒル、クラレント、ファイナルフォームと違ってまだオープンでの勝利経験すらないが5戦3勝2着1回3着1回のマイルなら主役を張れるだけの器だ。昨年夏前に古馬を相手に1000万を勝ち自信をつけた矢先のラジオNIKKEI賞で11着に敗れると、セントライト記念も大敗。中距離で完膚なきまで叩きのめされた。
早々と路線を戻した清水Sでいよいよマイラーとしての高い才能を見せつける。逃げたタイキパーシヴァルの逃げは前半4F47秒5のスローで余力たっぷりに直線に向いたが抑えきれない手応えで4角を回ったサンレイレーザーが馬場の真ん中を猛追し残り200mで先頭に立つと楽な脚取りでゴールイン。11秒4-10秒9-11秒6を差し切って更に1馬身1/4差つけるのだから並大抵ではない。
単純な比較はできないが勝ちタイムは冒頭の話にでたマイルCSから0秒1差劣るだけだしマイラーズCの時計はコンマ2秒も上回っている。しかも当時の2、3、5、6着が続々と準オープンを卒業しておりHレベルな一戦だった裏付けは十分。朝日CCでは前半4F46秒1-5F58秒5の中距離としてはかなり速い流れを先行して5着に粘っているようにマイルのスピード決着が最も力を発揮できる。
重賞級の実力からすれば洛陽S(3着)六甲S(2着)は物足りないが2走前はデビュー以来最高の馬体重で明らかに太かったし開催最終日の荒れた馬場で最内枠も良くなかった。前走はペースが緩んでラスト切れ負けした感じ。おそらく前半から速いラップで刻んで持続力勝負に持ち込んだ方がいいはず。14番とやや外だが激しい先行争いを尻目に離れた4、5番手はとれる。そこから一歩先を進む同世代をどう追い越すか見物である。
まずは充実一途のクラレントへの大本線。間隔は空いたが追い切り本数も申し分ないし時計勝負も望むところ。強気先行が持ち味の岩田で盤石。カレンブラックヒルもフェブラリーS惨敗の影響はなし。58Kgは課題だが無敗のマイルで復権の時を待つだけ。穴は内枠の差し馬だと思うがなかでも京都[2-3-0-3]と相性抜群のダノンヨーヨー。ハンデを背負ったダービー卿CTも見所はあったし調教の動きからも叩き2戦目でガラリ一変があって不思議ない。