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2013/04/27 10:00
青葉賞
愛馬ヘヴンリーロマンスの仔アウォーディー(父Jungle Poket)が抽選をクリアし晴れてダービー行きの切符を賭けた争いに加われた。デビューから3戦連続4着とやきもきさせたが3月に未勝利を脱出すると連闘だった昇級の大寒桜賞でも4コーナーで先頭に立つ積極策から直線粘り込みを図り、ゴール前まで勝ち馬ラストインパクトに食い下がった。
一戦毎に成長が窺えるレースぶりだし大寒桜賞の「2分15秒7」は当日メインの名鉄杯(1000万下)の「2分17秒4」を遥かに凌ぐ快時計。その翌週にあった準オープン名古屋城S「2分14秒7」と比べても遜色ない。現に2着アウォーディーから3着ポセイドンバローズが7馬身差開いているわけで上位2頭の能力は認めるべきだろう。
しかもアウォーディーの場合、未勝利戦も「2分15秒9」で走破しているわけで元値の高さは言うまでもない。ただ課題もあってここまで6戦したが自身の上がり最速が新馬の34秒8であとは35秒、36秒の世界。過去10年の3着以内30頭中、前走で上がり3F3位以内を記録していた馬が【7-7-9-83】それ以下だと【3-3-1-58】と一気に数字が落ち込む。
アウォーディーは前者に該当するので問題ないと思えるが贔屓目に見ても現状東京2400m向きの切れ味があるとは思えない。この時期では展開的な恩恵(上がりの掛かる消耗戦)も望み薄。ただ父方のトニービン、母方のサドラーズウェルズから供給されるスタミナは豊富で折り合いに苦労することのないステイヤー気質の馬。まずバテない。
Ribotの勝負強さは母ヘヴンリーロマンスに遺伝していたし大舞台ほど燃える血統だ。初騎乗となる松山弘平騎手はとにかく早め早めの仕掛けを意識したい。とはいえ本当に良くなるのはまだ先。結果的にここは無理でもあの青葉賞が・・・などと振り返る時のためにも悔いのないレースをしてほしい。
話を少し戻して前走の上がり4位以下から優勝したのは前走重賞で連対していた06年アドマイヤメイン(毎日杯1着)08年アドマイヤコマンド(毎日杯2着)、11年ウインバリアシオン(弥生賞7着)もオープン特別勝ち+重賞善戦歴が度々あった馬で近況こそ不振でも実績的に見劣りはしなかった。
今年はそもそも重賞で3着以内の経験を持つ馬が東京スポーツ杯2歳ステークス(2着)以来の休み明けとなるレッドレイヴンのみ。基本事項である前走芝の500万以上で上がり1?3位を記録しているのが7頭。関連性の薄いマイルの平場を使ったカフェリュウジンを除く6頭を軸に予想を組み立てるのが筋だろう。
ゆきやなぎ賞で頭ひとつ抜けた勝ちっぷりだったトウシンモンステラに◎をうった。その前走はスタートの悪さを出して道中後方3番手を追走。1000m通過は61秒7でその後も12秒6-13秒0-12秒6と前有利で淡々とした流れ。残り4Fから動き出したレースを大外から上がっていき直線内に切れ込みながら一気の伸び脚。坂を駆け上がって先頭に躍り出ると余力を残すようにフィ二ッシュ。ちょっとモノが違う印象を受けた。
次走アザレア賞を上がり32秒8で制したアドマイヤスピカを一瞬並んだっきりで交わすのだから強い。2400mへの延長によりそれまで燻っていたものが解放された。追い出されてからの反応も素晴らしく東京向きの迫力ある末脚と持久力がある。全兄は先週メトロポリタンSを勝ったカフナで叔母ベッラレイアはオークス2着。舞台適性は抜群だ。
今週の追い切りでは重馬場の坂路で一杯に追われて【4F55.3-3F40.2-2F25.8-1F12.7】終い重点だったが合格点。むしろこの程度は動かないと東京2400mは乗り切れない。共同通信杯がそうだったように発馬五分でも二の脚がゆったりしているから位置は自然に後方だと思うが下手に急かさなければラスト弾けることは酒井騎手が把握している。勝って祭典への切符を奪い取る。
アザレア賞が桁違いの豪脚だった○アドマイヤスピカが逆転筆頭。少頭数とはいえ前半5F66秒1を後方2番手ではあまりにも絶望。進路も終始外で直線伸びてきた時も坂で止まると見ていたが明らかに残り1ハロンでギアを入れ替えたように加速度を増したのが凄い。Mill Reefのクロスでナスキロ的な切れは申し分ないし大外枠で評価を下げるなら狙いだ。
ディープインパクト産駒のラストインパクトも崩れたのはきさらぎ賞6着だけでナリタブライアン、ビワハヤヒデの甥だから長丁場への適性は高そうだがどうしても気になるのは母父ティンバーカントリーで東京での決め手比べにはマイナスが大きい予感がするので△レッドレイヴンも東スポ杯では◎だったくらいで素質は買っているが今回はさすがに消しが妥当だ。