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2013/05/05 13:30
新潟大賞典
08年以降、新潟2000mの種牡馬上位3傑は7勝のスペシャルウィーク、6勝のステイゴールド、5勝でシンボリクリスエスとアグネスタキオン、タニノギムレットが並ぶ。次いでマンハッタンカフェ、キングカメハメハの順となる。末脚の持続力があるスタミナ系SS産駒向きのコースであることは明白なのだが、新潟大賞典に関しては過去10年父SS系は【1-5-4-43】勝率1.9%と不振。
母父だと【2-2-2-8】で数字は回復するが隆盛を誇る大血統としては物足りないか。そのSS系を押し退けて活躍しているのが【4-1-1-11】の父ロベルト系。オースミグラスワンの2勝を筆頭に夏の新潟記念(トップガンジョー、ホッコーパドゥシャ)も含めれば大暴れ。出走数を考えれば圧倒的な適性と言っていい。今回唯一の出走となるシンボリクリスエス産駒のサトノアポロは当然有力視される。
ただそれ以上に注目したいのがGrey Sovereign系。直仔こそいないが母父やSS系のアドマイヤベガなどで影響力を残すトニービンを中心に昨年優勝のヒットザターゲットの母父タマモクロス、新潟記念ではヤマニンアラバスタの父ゴールデンフェザントもGrey Sovereign系だったようにとにかく長い直線での追い比べには定評がある血統だ。
この素直なアプローチで◎はサクセスパシュートにうった。種牡馬デビュー間もないだけに実績は薄いが父ハーツクライはサンデーサイレンス×トニービンでこのコースで大成功を収めているアドマイヤベガと同じ配合だから下地は十分ある。母方も種牡馬El Gran Senorやトライマイベスト、日本ではフサイチパンドラがいる名牝系のSex Appealを祖母に持っている良血。
デビュー当初はレースぶりが安定せずムラな成績だったが遅咲きの血統らしく渋い成長曲線を描き良化してきた。1000万で3戦連続2着のあとに降級したが秋の行川特別を「1分59秒1」で快勝すると緩急の差をモロともせず磐梯山特別を先行押し切りでレコードV。準オープンのクリスマスCでサトノアポロをクビ差まで猛追、迎春Sは僅差だったがきっちり勝ちきった辺りに成長を感じる。
ダイヤモンドSは勝負所で反応し切れなかったが直線でもじわじわ末脚を伸ばして0秒6差5着。初の重賞挑戦、過酷な距離を考えれば十分合格点を与えられる内容だった。今回は大幅距離短縮となるが2000mでも【2-2-0-3】直線勝負に徹せる当コースなら問題はない。一足先に重賞制覇したサトノアポロとは3走前時計差なし。この比較からすれば「54Kg」は恵まれた。
○ダコールは案外コーナー4つの小回りも悪くないがディープインパクト産駒が直線の長いコースで力を落とすとは思えない。母母父CaroがGrey Sovereign系で適性は高いはず。重賞で4戦連続2着中のアドマイヤタイシが3番手。新潟記念で「57Kg」3着があるアスカクリチャンも叩き3戦目で変身がある。
実績断然のナカヤマナイトはローズキングダムと違って終わった馬の「58Kg」ではないから克服しても不思議ないが相対的な比較だと評価を上げる対象にはならない。サトノアポロも印的には5番手だがナカヤマナイトと1キロ差は陣営も気にするように少し見込まれた。