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2013/05/25 10:30
欅S
今年で80回の節目を迎える日本ダービー。馬の実力が試されるのは当然だがコンビとしての成熟度も非常に大事な要素である。過去79回で乗り替わりでの優勝は1934年フレーモア(二本柳勇→大久保亀冶)1936年(岩佐宗五郎→伊藤正四郎)1954年ゴールデンウエーヴ(蛯名武五郎→岩下密正)1960年コダマ(渡辺正人→栗田勝)1985年シリウスシンボリ(岡部幸雄→加藤和宏)の5回。
この中でコダマの栗田騎手は騎乗経験があったので純粋なテン乗りは4回。戦前の記録が2回でここ半世紀では1回という狭き門である。最高峰の舞台で築き上げてきた信頼関係の強さを競うといっても過言ではない。日本人らしい美徳が急造コンビのダービー制覇を許していない。ジンクスに従えばロゴタイプ、コディーノの頭はない。
もうひとネタだと1984年のグレード制導入後、1?5月までの年内JRA重賞を未勝利で日本ダービーに優勝した騎手は1987年根本康弘(メリーナイス)と2010年内田博幸(エイシンフラッシュ)だけ。過去50年遡っても66年、67年、69年、80年の6例しかない。今年は有力馬エピファネイアに騎乗する福永祐一がこれに該当する。減点となるのは否めない。これらを信じれば『あの馬』を更に自信を持って買えそうである。
東京コースを得意とするのが人気を形成するアドマイヤロイヤル【3-3-3-1】エアウルフ【3-4-2-1】スノードラゴン【2-2-0-1】アドマイヤロイヤルが3着を外したのは12年武蔵野S(4着)エアウルフは1000万で7着、スノードラゴンがヒヤシンスS7着に沈んでいるがこれは本格前だから特に意味はない。
状況的にこの3頭は難攻不落だが東京で一変の余地を残すメイショウツチヤマに◎千葉S(5着)京葉S(7着)から3戦連続の本命になる馬で毎回人気以上に走ってはくれるのだが中山1200mだと追走に忙しく、コーナーでうまく加速する必要があるため脚が溜らずもうひと押しが足りない。
その部分をうまくカバーして騎乗できるはずの柴田善臣が2戦連続で直前乗り替わりという不運な事態でもあった。前走は急遽騎乗のシュタルケがスタートで遅れた上に3角で捲るように脚を使って直線伸びを欠く典型的なミスを犯しただけに度外視していい内容。
メイショウツチヤマも東京は【4-2-3-4】人気勢の綺麗めな成績と比べるとアラが目立つがこちらも水準以上の適性を示している。道中ゆったり中団から直線でうまく末脚を爆発させたい。あとはこの馬の良さを知る鞍上が無事にゲートインするのを祈るだけ。ここを景気づけに気分よく府中に乗り込みたい。