723件のひとこと日記があります。
2013/06/02 12:00
安田記念
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 厩舎 | 単勝 オッズ |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 牡4 | 58.0 | 秋山 | 平田 | 6.9 | 4 | |
1 | 2 | 牡5 | 58.0 | 浜中 | 梅田智 | 6.3 | 3 | |
2 | 3 | 牡5 | 58.0 | 横山典 | 尾関 | 62.7 | 16 | |
2 | 4 | 牡6 | 58.0 | 石橋脩 | 清水英 | 56.3 | 15 | |
3 | 5 | 牡8 | 58.0 | 田辺 | 小桧山 | 139.7 | 18 | |
3 | 6 | セ6 | 58.0 | ホワイト | サイズ | 33.7 | 11 | |
4 | 7 | 牡5 | 58.0 | 内田博 | 矢作 | 5.2 | 2 | |
4 | 8 | 牝5 | 56.0 | 松岡 | 水野 | 55.7 | 14 | |
5 | 9 | 牡5 | 58.0 | 柴田善 | 二ノ宮 | 25.9 | 10 | |
5 | 10 | 牡5 | 58.0 | 岩田 | 安田 | 4.0 | 1 | |
6 | 11 | セ6 | 58.0 | モッセ | ファウン | 55.0 | 13 | |
6 | 12 | 牡6 | 58.0 | 戸崎圭 | 堀 | 8.5 | 5 | |
7 | 13 | 牡8 | 58.0 | 酒井 | 西園 | 91.8 | 17 | |
7 | 14 | 牡3 | 54.0 | 福永 | 西園 | 22.5 | 9 | |
7 | 15 | 牝4 | 56.0 | ウィリア | 友道 | 17.6 | 7 | |
8 | 16 | 牡5 | 58.0 | Cデムー | 大久龍 | 34.2 | 12 | |
8 | 17 | 牡4 | 58.0 | 蛯名 | 矢作 | 17.2 | 6 | |
8 | 18 | 牡5 | 58.0 | 武豊 | 西園 | 19.3 | 8 |
香港スプリントなどG1(3勝)を含む4連勝中のロードカナロアの参戦に中距離級のトップクラス、そして縄張りを死守したいマイル組が一堂に会し群雄割拠の大混戦となった。序盤からHラップが刻まれるためスピードだけに頼っても厳しいし、いくらスタミナがあっても速力の不足は命取りとなる。
まず注目はジュニアC(2着)以来のマイルとなるロードカナロア。阪急杯を見る限りではマイルもこなす気はするが過去10年、延べ9頭のスプリントG1を制した馬の安田記念の成績が[0-0-1-8]マイル未勝利だった馬の連対も11年リアルインパクトのみ(前走NHKマイルカップ3着)歴史的スプリンターの実力は認めても今回は敗色濃厚だ。
そして今年は中距離からの刺客も強力。なにせオルフェーヴルやジェンティルドンナ、エイシンフラッシュらと互角にやり合ってきたショウナンマイティとダークシャドウ。一気にこの路線の勢力図を飲み込む可能性も秘めている。東京マイルなら中距離馬の総合力が存分に生かせるし、両者とも脚質的にも魅力は大きい。
ただ似たような経歴で安田記念を制した歴代の馬と大きく異なるのは距離経験。天皇賞(秋)2着や末脚勝負などダークシャドウと戦績、脚質ともに共通点が多い04年の優勝馬ツルマルボーイだがデビュー当初は短距離が中心でマイル重賞でも入着を拾っていた馬。若い頃の実績でも速い流れに一定以上の免疫はあった。
03年のアグネスデジタルはすでに芝ダのマイルG1を勝ち、天皇賞(秋)でテイエムオペラオーを捩じ伏せるなど円熟味を増した二刀流の殿堂馬。ダイワメジャー、ウオッカも距離実績豊富だったし、2着まで広げてもディープスカイ、スイープトウショウ、ダンツフレームらもマイル重賞の勝ち馬だった。
今年、有力視されるショウナンマイティ、ダークシャドウはいずれもマイル経験自体がない。絶対的な能力は上なので追い込みに賭ければ連争いに加わる可能性はあるが高速マイルを勝ち切るだけのポテンシャルには欠けているように思う。逆に唯一マイルでの勝利実績のあるナカヤマナイトが人気薄とはやや不気味。
以上から今年の場合はマイル組に軍配が上がるとみた。この路線も一時は底をついたが段々と層に厚みがでてきた。ただし本命は日本馬ではない。この日ばかりは非国民となってでも好配当にありつく。屈辱の大惨敗から一年。汚名返上に燃えるグロリアスデイズに◎だ。
3番人気に推された昨年は前半3F33秒8-4F44秒9の激流もあって、スタートから鞍上が押して前へと促すような状況で追走に一杯。「馬が前へ行く気を見せることなくレースが終わった」「馬が戸惑って力を出せなかった」と敗戦の弁。根本的な実力不足にデビューから1年ちょっとでの海外遠征が響き、結果的にキャリアの浅さを露呈した。
しかし今年はすべての面で大幅に進境がある。昨秋はG2勝利のあと香港マイルで直線一旦は先頭に躍り出る見せ場十分の競馬で2着。アウェーの不利を考慮してもグランプリボスやサダムパテックは相手にしていなかった。1月のスチュワーズCでは香港マイルで敗れたアンビシャスドラゴンに雪辱し、今年のチャンピオンズマイルを勝ったダンエクセルも退けてみせた。
そのチャンピオンズマイルは内からロスなく運んだが前2頭を捕らえきれないどころか外から差される始末。不満の残る内容だったがここに昨年の反省があると勘繰るべき。昨年は安田記念出走の保証がなかったため、チャンピオンズマイル優先のローテで来日後はピーク過ぎだった。それに引き換え、チェアマンズTを挟まないゆとりあるローテで臨む今年は安田記念に全力を尽くす構え。
東京ダートでの調教も軽い脚捌きでフットワークの良さが目立った。状態は万全に近い。香港馬の前哨戦は大概チャンピオンズマイルだがここから安田記念でも好走できたのは33秒台で乗り切っていた馬で06年ブリッシュラック、08年2着のアルマダ、05年3着のサイレントウィットネスが該当する。その観点からすれば優勝した12年1分35秒3から4着でも1分33秒7の方が価値があるのは明白。
外枠が全滅だった昨年とは打って変わり今年は3枠6番の好枠をゲット。主戦である豪腕D.ホワイトの手綱。劇的な変わり身で府中の杜を黙らせる。1600m通過1分32秒8の毎日王冠で高いマイラーとしての資質が光ったカレンブラックヒル、充実一途のグランプリボス、中距離実績があるマイラーサダムパテックが相手本線。