723件のひとこと日記があります。
2013/06/09 11:00
マーメイドS
ハンデ戦となった2006年以降の過去7年における斤量別着度数は
49Kg以下[2-0-0-4]
50Kg [0-1-1-8]
51Kg [0-1-1-9]
52Kg [0-2-1-6]
53Kg [4-1-3-13]
54Kg [0-1-0-10]
55Kg [1-0-0-12]
55.5Kg以上[0-1-1-14]
とにかく俗に言う軽ハンデ帯の馬が圧倒的に幅を利かせており、逆に背負った馬は壊滅状態。1番人気も12年グルヴェイグ(53Kg)が優勝するまで3着すらなかったし、人気になりやすい前走ヴィクトリアマイル組も[0-2-2-20]と相性が悪い。ハンデ=実力の指針で軽ハンデは能力の不足を示すもので必ずしも歓迎ではないがマーメイドSに限っては、軽ければ軽いほど財布は重くなるのである。
◎マイファーストラヴは38戦2勝の7歳牝馬。1000万に昇級してから(2)(4)(4)(4)(4)(5)着の成績で与えられたハンデは「49Kg」これは当然。上がり目はまずないが最後に花を咲かせるとすればこの条件。準オープンの経験すらない馬が太刀打ちできる古馬重賞は他にない。
06年1着ソリッドプラチナム「49Kg」白百合S2着
07年6着ミスベロニカ 「48Kg」500万1着
08年1着トーホウシャイン 「48Kg」有松特別(1000万)5着
08年7着ブローオブサンダー「48Kg」ダ500万1着
12年9着マイネエポナ 「49Kg」フェアリーS2着
12年12着スペシャルピース 「48Kg」500万6着
ミスベロニカ、ブローオブサンダーは500万を勝った直後で1000万の出走経験なし。スペシャルピースは500万さえ勝てず。マイネエポナは距離未経験。こういうさすがに厳しかった例を捨てて残るのがオープン特別2着のあったソリッドプラチナムと1000万でソコソコ善戦していた経験豊富なトーホウシャインになる。
リボン賞2着を筆頭に1000万で一度も掲示板を外さず、着差も最高で0秒4に留まっているマイファーストラヴはこのハンデなら大いに可能性を感じさせる。近6走の上がり3Fも1位3回2位1回3位2回。条件戦の緩い流れで差し損ねていた馬がオープンの速い流れで台頭するのは珍しくない。
父はLyphard系らしい粘り腰を武器に中長距離重賞で活躍したスエヒロコマンダー(コマンダーインチーフ)その母は阪神3歳牝馬Sを勝ったスエヒロジョウオー。スエヒロコマンダーも鳴尾記念を制しているように切れ味よりパワー優先の馬場で持ち味が出る血統なのは間違いない。主戦とはいえオークスを勝って勢いに乗る武幸四郎の「49Kg」は勝負掛かりの合図とみていい。
福島牝馬ステークス3着で復調したピュアブリーゼが○スピードリッパーが大逃げの展開を離れた2番手で追走、前半5F57秒9だから自身も59秒台前半で通過しているはずだが直線も食い下がって0秒1差は申し分ない。道悪で激走したオークスの反動が長引いたがようやくお目覚め。「53Kg」なら先行押し切りまである。
芝2000m[4-3-0-4]の▲マイネオーチャードの末脚も脅威。パールSは内枠で捌くのに手間取った分3着だったがエリザベス女王杯4着の力を再確認。鳴尾記念2着のエクスペディション、土曜の未勝利で穴をあけたゴールドテーラーはともにステイゴールド産駒だったようにこのコースの適性は高い。秋華賞で4番人気になった△ハワイアンウインドもパールS2着の内容から前走は度外視で「51Kg」を素直に喜びたい。