723件のひとこと日記があります。
2013/06/30 12:00
CBC賞・巴賞
全10場で最も満足できるのが中京だと思う。カーブがきつく、直線も短い、いわゆる小回りのローカルだった旧コースも悪くなかったが昨春に新装してから本当に良くなった。逃げ先行馬が中心だったのが直線が長くなった事で様々なバリエーションで楽しめる。迫力ある攻防、急転直下で訪れるゴール前の逆転劇は在りし日の東京コースの姿でもある。
なぜ改めてそう感じたかと言えば土曜のレースである。7レースあった芝の1?3着馬の4角での位置取りを記すと1?4番手[3-3-4]5?9番手[3-4-1]10番手以降[1-0-2]、ちなみに枠順別は1?6番[3-3-3]7?12番[1-3-3]13番?[3-1-1]となる。
現在人気の絶頂にあるガリレオこと湯川がたとえ競馬に疎くてもこの数字を見ればきっとこういうだろう『実に面白い』
一般的に開幕週は内枠先行有利だが計算されたようにどこを切り取ってもほぼ一緒である。開催開始直後の芝が生え揃っている状況で前残りが多発するとか、時計が速いのはまあ仕方ない。ファンが苦言を呈したいのは開催が進むにつれ、手を加えすぎること。公正を謳う組織相手に「平等な土俵」を与えられて喜々とするのも悲しいが現状を顧みれば中京は最高の場に見えるのだ。
◎ウインドジャズが無欲の大駆けだ。昨夏の同開催で連勝を決めてオープン入りしたご当地ホース。1600万の飛騨S(1400m)ではツルマルレオン(オーシャンS3着)サクラクローバー(京都牝馬S5着)カイシュウコロンボ(ディープインパクトC3着)ダノンプログラマー(米子S3着)をまとめて倒している。
それだけの力量馬が6戦中二桁着順5回(最高5着)到底納得できる成績ではない。原因ははっきりしている。最後方近くから追い込むスタイルがまるで通用しない。これが実力不足なら、まだ諦めもつくが過去6戦の上がり3Fは33秒6?34秒3で脚は使っている。でも届かない。いずれも馬場の良かった新潟や京都だ。
追い込み馬の宿命と片付けるのはあまりにも簡単だが不平等な馬場に泣かされてきた被害者でもある。11着だった尾張Sに突っ込みが入りそうだがこれは前半3F35秒4-4F46秒9でマイル並の凡ペースだった。とにかく久々に横一列のスタートラインに立つ今回は絶好のチャンス。
昇級してから白帽とピンク帽を見事に繰り返してきたがようやく手頃な9番。思えば昨年連勝した時も黄色帽。ハクサンムーン、エーシンダックマン、アイラブリリが前へ行く展開も向く。もはやこの舞台は完全にウインドジャズの味方。
短距離で絶大な信頼度を誇るサクラバクシンオーが父で直線での追い比べで本領発揮のダンスインザダークが母父。祖母ハシノサライの半姉はジャパンCでオグリキャップと死闘を演じたホーリックス。やや活力を失いかけているファミリーだがBig Gameのクロスなどに裏打ちされたタフなスピードや底力に賭けてみたい。
降級だった水無月Sはさすがに役者が違ったサドンストームは重賞好走歴のある長い直線で更に前進。58キロが課題も体が絞れて絶好調のマジンプロスパーが大本線。昨年2着のスプリングサンダーと同配合(クロフネ×キングマンボ)で充実著しいザッハトルテも52キロなら台頭がある。今後を見据えて仕上げ途上のハクサンムーンやDIの好走の法則から外れるバーバラは軽視する。
―巴賞―
過去5年の函館1800mで最多タイとなる8勝をあげているシンボリクリスエス[8-6-4-42]と3位タイの5勝をマークするジャングルポケット[5-3-4-20]の産駒が人気の中心。両者ともに勝率や連対率は優秀だが回収率は高くない。要するに旨味がなく、来ても安い。
しかもサトノギャラント、エアソミュールともに断然有利の内枠だから穴党にとっては益々苦しいが特殊な洋芝は2頭とも初めて。実際に走らないと当然適性の有無は分からない。エリモハリアーやビーナスラインのような馬がいた事を考えれば洋芝が競走に及ぼす影響もそれほど大きい。
函館[1-1-0-1]のモズを再度本命視。単騎逃げ濃厚だった鳴尾記念は出ムチまで打ってハナを主張したが前半3F36秒4-4F49秒0とペース落としすぎて2番手にいた武豊のトウケイヘイローに逆に行かれ、4角で手応えが怪しく早々に馬群に沈む情けない展開だった。今度は強気で押す川須騎乗。相性の良いコース替わりで粘り込む。