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2013/08/02 18:00
ダリア賞
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 厩舎 | 予想 オッズ |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 牝2 | 54.0 | 嘉藤 | 奥平 | 47.8 | 12 | |
2 | 2 | 牝2 | 54.0 | 田辺 | 斎藤 | 8.7 | 5 | |
3 | 3 | 牝2 | 54.0 | 横山典 | 石栗 | 7.6 | 4 | |
4 | 4 | 牡2 | 54.0 | 戸崎圭 | 萩原 | 10.9 | 6 | |
5 | 5 | 牝2 | 54.0 | 松岡 | 萱野 | 18.6 | 8 | |
5 | 6 | 牝2 | 54.0 | 武士沢 | 武市 | 24.7 | 10 | |
6 | 7 | 牡2 | 54.0 | 蛯名 | 堀井 | 5.5 | 2 | |
6 | 8 | 牝2 | 54.0 | 柴田大 | 鹿戸雄 | 2.4 | 1 | |
7 | 9 | 牡2 | 54.0 | 内田博 | 松山将 | 5.8 | 3 | |
7 | 10 | 牡2 | 54.0 | 大野 | 清水美 | 41.7 | 11 | |
8 | 11 | 牡2 | 54.0 | 北村宏 | 高橋祥 | 19.7 | 9 | |
8 | 12 | 牡2 | 54.0 | 岩田 | 川村 | 17.2 | 7 |
母父スペシャルウィークの活躍が巷で少しずつ噂になってきた。SWファンとしては是非とも一筆触れておきたい。ご存じの通り、スペシャルウィークは武豊に初のダービーをもたらすなどG1通算4勝の名馬。
セイウンスカイ、キングヘイローとのクラシック3強対決に始まり、劇的な復活Vで盾の春秋連覇を成し遂げた天皇賞(秋)、ジャパンCではエルコンドルパサーが涙を飲んだ凱旋門賞馬モンジューを返り討ちにし、有馬記念では初の古馬グランドスラム目前でグラスワンダーとの2センチ差に泣いた。
競馬黄金期を強豪として支えた功績と合わせて、ドラマ性という付加価値にも大変魅力のあった素晴らしい馬だった。03年に産駒を送り出してから順調に勝ち星を増やし、05年と07年には大台の100勝に到達。その中でブエナビスタやシーザリオなど父同様にG1の舞台を賑わせる存在も輩出した。
サンデーサイレンス特需に乗って成績を伸ばしてきたが皮肉な事にそのサンデーサイレンス時代が衰退の原因にもなった。ディープインパクトやハーツクライ、ゼンノロブロイなどの後発に完全に押される形で近年は苦しい種付け事情。11年には社台を出てブリーダーズスタリオンステーションに移籍、12年に一旦社台に戻るも昨秋からレックススタッドで繋養されている。
与えられた時間で確固たる地位を築ければそれに越したことはなかったが偉大な父を上回るような産駒は滅多に現れるはずもない。特にインティライミ、リーチザクラウンのダービー2着をはじめ、後世に強い影響力を残せる牡馬が芝のG1に手が届かなかったのが大きいだろう。
そういう諦めにも似た寒風が吹き始める中でスペシャルウィーク逆襲がまさに水面下という見えざる力として進行しつつある。母父SWは2011年16勝→2012年28勝、そして今年は7月終了時点で33勝だ。急激に上向いている。牝馬の方が優秀という牡馬真っ青の傾向がBMSの数字としてもはっきり表れている。
筆頭格が数少ない母子G1勝利の記録が懸かるシーザリオの仔エピファネイア。こう考えるとエピファネイアの実力はもっと信頼するべきかもしれない。そして一躍脚光を浴びる要因となった2歳世代。7月終了時点で【7-4-3-15】勝率は楽に20%を越えているし複勝率も50%近く。しかも勝利時の人気が(6)(1)(7)(1)(10)(6)(1)だから回収率も抜群だ。
SS系はつけられないから必然と同格(良くてキングカメハメハ、シンボリクリスエス)あるいは格下を相手にこの成績は大躍進。三代前、四代前の血が平気で語られるように隔世遺伝など全く珍しくない世界だが改めてスペシャルウィークの、いやシラオキ系の底力を見ている気がする。伊達に戦前から生き残っている血統ではない。
再度日の目を見るその一方で忘れてはいけないのが父としてのスペシャルウィーク。当然まだ健在である。産駒数は減っているがまだまだ期待できるラインラップと言える。こちらとしてもPOGなどで手は尽くした。不思議と血は連鎖する。この上昇気流に乗って大舞台を賑わす馬が現れてくれるはずだ。
推奨はもちろんデスティニーラブ。母スリーアキッスは芝1800mの未勝利を勝ったのみだが半兄テンザンセイザ(京都新聞杯、京阪杯、天皇賞(秋)3着)近親テイエムオーロラ(府中牝馬S)という血統背景の良さに加えて、SW×Caerleonはブエナビスタと同配合になり、牝馬のスペシャルウィークを示すには打ってつけ。
父はアグネスデジタル。父系としてのスペシャルウィークはスタミナ色の強い母系を持ってきて成功していたが普通に考えればスピードを補強する形が理に適う。ここ2戦を見ると1400mでもまだ短い印象だが追って味があるのは好感。ダリア賞は例年前半3F34秒台で緩みないペースになるし十分差しが計算できる。
ユールドゥーはサンデーサイレンス2×4の強烈なクロスがどう作用するかだが母系のアドマイヤコジーン×フジキセキはいかにも2歳戦向き。初戦の内容から距離延長も好材料。マキャヴィティは母系(Storm Cat×Alydar)で差す馬だから内回り替わりはプラス。クリノジュロウジンも脚を溜める競馬は合っているので展開次第で浮上。
超スローの新馬戦をただ一頭大外から突き抜けたマイネグラティアも侮れないが血統的に1400mは微妙だし新潟2歳ステークスを見据えた叩きの気配もあるので評価は落とす。