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2013/08/04 12:00
小倉記念
競馬をやっていると漢字に強くなる。とくに特別戦で特殊な読み方が必要な難読漢字に出会う頻度は多くなる。ローカル開催はその土地の地名や名所、山の名前がつけられる傾向があるから時には地元以外の人間には伝わりづらいケースも見受けられる。
北海道は難読漢字の宝庫。「遊楽部特別」「長万部特別」「渡島特別」「漁火ステークス」「基坂特別」「美利河特別」「竜飛崎特別」「定山渓特別」「積丹特別」軽くピックアップしただけでこれだけ出てくる。この季節だと北海道ではないが他にも「不知火特別」「指宿特別」「英彦山特別」「飯豊特別」「新発田城特別」「朱鷺ステークス」ご当地難読がある。
こういう難読と日常的に接しているのにも関らず未だに「小倉」を読めない輩がいる。小倉市自体は当の昔に合併し北九州市となっているが地名は残っているしそもそも全く難しくない一般常識レベル。立派な競馬場さえあるのだから競馬ファンが間違えるはずはないのだが後を絶たない「○○○」発言。そりゃ「あんこだよ」
07年1着サンレイジャスパー(父父トニービン)09年1着ダンスアジョイ(母父トニービン)10年1着ニホンピロレガーロ(父母父トニービン)2着バトルバニヤン(父父トニービン)11年2着キタサンアミーゴ(母父トニービン)リクエストソング(母父トニービン)とにかくこのコースはGrey Sovereign系が強い。
手前味噌になるが2月の小倉大賞典も同じアプローチでヒットザターゲットを本命にできた。馬鹿の一つ覚えがまかり通る。ここはセイクリッドセブンを見直したい。前走の中京記念はフレールジャックが押し出されるように馬群の先頭を走っていたように前半3F35秒7-4F47秒2。
手綱を絞りながらの中団追走だったようにマイル重賞としては遅い流れだった。どの馬も手応えを残すかたちで直線に向いたから位置取りと決め手が勝負の差。さすがにあの相手を凌駕するほどの瞬発力は持ち合わせていないから分が悪かった。それでも最後まで大きく離されず団子状態のフィニッシュには加わったし重賞初挑戦としては及第点。
今度は2走前に克服したばかりの2000mだが大人になった気性と逃げたい馬が何頭かいる展開面を考えれば折り合いはつく。ロイヤルサッシュの系統はレクレドール、バランスオブゲーム、古くはサッカーボーイなど夏の平坦重賞に良績のある一族でステイゴールド産駒が夏場に強いのも偶然ではない。
セイクリッドセブンの全兄ドリームパスポートは残暑の神戸新聞杯(中京)を勝ち、半弟ラウンドワールドも札幌2歳ステークス2着。体調アップと末脚の増幅に繋がるはずだ。再度53キロ、先週アイビスサマーダッシュを制して勢いある酒井学騎乗での大駆けに注目だ。
小倉大賞典2着を含め小倉[2-2-0-0]のダコール(母母父Caro)が本線。乗り難しい面のある馬で勝ち味の遅さはあるが今年に入って3度の重賞3着以内と能力は確か。七夕賞は良馬場発表ながら緩んだ馬場と内目の枠が響いての5着と敗因ははっきりしている。巻き返し濃厚だ。
メイショウナルト(父ハーツクライ)も血統的な適性は大いにあるが武豊騎乗もあって1600万の身で過剰人気。ならばダービー7着で53キロのラブリーデイ(母母父トニービン)短距離で結果を出している馬だがこの血統で2000mを嫌う理由はない。七夕賞4着で一昨年3着のリクエストソングと同牝系のマックスドリームも進出可能だ。