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2013/08/10 12:00
フェニックス賞
朝日新聞の9日付け天声人語に暑さや夏休みに引っ掛けてこんなことが書いてあった。『宿題を後回しにする傾向の強い人は弱い人より、飲酒、喫煙、ギャンブルなどの習慣を持つ人が多いという(池田新介・自滅する選択)』
『目先の楽しみに飛びつき、いやなことは先送りする。短期の利益を長期の利益に優先させる。』『あすからは必ず宿題をやる。だから今日だけ遊ぶ。こんな言い訳をよく使った。これは将来の自分への過信であり、楽観だという。あすの自分もきっと駄目だと自覚しているなら、きょうからせっせと片付けることになる。』
『時の過ぎゆく速さは一定ではない。先は長いと思って過ごす1週間と、後がないとなってからの1週間では足取りが違う。』※以上部分的に抜粋。文中で書き手もなるほどと納得しているがまったく同感、身につまされる話だ。暑すぎてこれ以上哲学する気にはならないがただ反論するとすれば万事は最後に笑っていられればそれでいいのだ。
フェニックス賞に集まるようなメンバーもそういう哲学的思考に浸っている暇はない。むしろ目先の利益をしっかり奪っておかないと後がない。7頭中5頭が未勝利(3頭は掲示板すら載っていない)のオープンとは名ばかりのレースが蝉のように短命の馬たちにとっては死活問題なのである。
レベルの比較すら真剣にやる気も起きないがフェブノヘアは前走2着でもV機十分。前半3F33秒3のHペースを途中で先頭に立ち直線も大きく止まらずラストもスピードを保ったまま11秒9でフィニッシュ。目標にされた分、勝ち馬に屈したがこの相手関係で「1分08秒1」の持ち時計は断然の性能だろう。
父ヨハネスブルグは欧米で2歳チャンピオンに輝いた快速馬で産駒は世界中で活躍。日本での供用初年度となるが現状はフクノドリーム、ホウライアキコと2頭の勝ち上がりでまずまずの出脚。芝ダともに平坦短距離向きの早熟馬が多くなりそうだからこの時期は稼ぎ時だ。
クーファナインは2戦とも稍重での競馬で時計こそ平凡だがハナを切る力はあるし父ゼンノロブロイでヨハネスブルグよりは上積みもありそう。カシノタロンは九州産限定戦とはいえ2馬身半抜けたし調教もいい。クーファナインが垂れる展開なら2着はある。