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2013/08/11 11:00
阿蘇S・UHB賞
阿蘇S3年連続3着のインバルコ(7歳)が最下位人気争い。ハンデ戦なら58キロ以上が当たり前だった馬がオープン入りした直後以来の55キロ以下。時の流れは残酷だ、なんて思いつつ阿蘇Sがフルゲートになるのはオープンとして施行されるようになった01年以来09年と今年の2回。混戦必至だ。
スエズで「いつ変わるの?」「今でしょ!」ネタをやろうかと思ったがさすがに年を食いすぎたし昨年2着にしても9頭立て。このコースの多頭数で後方ズドンをかますなら相当強靭な末脚の持続力が要求される。全盛期のインバルコですら3着が精一杯だった事を考えれば差し追い込みは大幅に割り引く必要がある。
基本はオープン実績のある先行馬。それでも結構残るわけだがその先はハンデ、仕上がり、妙味との相談で絞り込む。狙いはグラッツィア。昨年の同時期は準オープンを卒業したての新参者だったがブラジルCで2着するとみやこSではローマンレジェンド、ニホンピロアワーズ、ホッコータルマエら後にG1馬が制する超強力メンバー相手に大健闘の5着。
川崎記念でもハタノヴァンクール、ワンダーアキュートに次ぐ3着だったように高いレベルで揉まれている内に自然と能力の底上げがなされてきた。もちろん磨けば輝くような元値もあったということ。アルデバランS(10着)は強行軍で状態ひと息、アンタレスS(13着)は一度も複勝圏内のない苦手阪神でいずれも度外視できる。
マーチS(4着)も一旦は2番手に浮上しながら最後競り落とされているように急坂が堪えている節がある。平坦替わりは好材料だしみやこS、そして昨年のKBC杯のように道中は内で我慢して直線馬群を割るのが巧いから小回りも合う。CWで長めからびしっと追って【6F84秒5-4F52秒5-1F11秒9】態勢は整った。
ようやく惜敗続きに終止符をうったスタッドジェルランも上位争いは確実。ジュライSは好位の後ろに待機し、4角手前から徐々に仕掛けて長い直線の攻防をモノにした。コースは問わないタイプだが早目に動ける小回りの方がいい。安田隆行調教師からも「暑い時期は活力がある」とお墨付きだ。
タガノロックオンはズブくなっているのか近走どうしても前半に置かれる。適距離は2000m級かもしれないが小回りで出入りの激しい競馬になれば差し込める可能性はある。馬を動かす事に長けている川田騎手とのコンビで再度期待。マイペースならしぶといアイファーソングだが20キロ増はさすがに太い。これなら1番人気で気は進まないがゴールスキーが4番手か。
-UHB賞-
ここはいくら捻ってもファインチョイスとストレイトガールの一騎打ちという答えしか導きようがない。とくにファインチョイスはアドマイヤムーンとタイキシャトルの小気味いいスピードとHalo4×4らしい脚捌きで洋芝を駆ける函館4戦4勝の鬼。少し間隔は空いたが稼ぎ時に手を抜くはずもない。この脚質なら外枠も無問題。
対するストレイトガールも函館6戦4勝2着1回だから文句なしで洋芝の鬼。ただこちらは1か月で4戦した過酷なローテ後で若干反動の心配がある。本来この綻びを突きたいのだがメジロツボネでは少し足りない。自身が函館1200m【2-0-1-1】で父スウェプトオーヴァーボードも4位タイの7勝、単勝回収率609%、複勝でも140%を誇る黛騎手、これに51キロと穴メーカーは揃っているのだがどうもしっくり来ない。
昨年準オープン2着から51キロで制したシュプリームギフトの受けた恩恵からすると50キロでも良かった気がする。そのシュプリームギフトは函館SS2着など力をつけての参戦で55キロ。目標はキーンランドCだろうし大きく張る馬ではない。終わった感もあるが函館SS7着(0秒2差)に一縷の望みを託して最後のビウイッチアス。