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2013/08/18 11:00
北九州記念・NST賞
リーディング上位騎手が札幌記念に総動員の影響でCBC賞3着のサドンストームに国分優作、CBC賞5着で前走佐世保Sを勝ったバーバラに高倉稜など有力馬にどことなく信頼が置きづらい。経験豊富な福永祐一(スギノエンデバー)小牧太(ツルマルレオン)にしても馬自体にムラがある。一長一短のハンデ重賞で波乱は必至。
昨年優勝したスギノエンデバーは4角12番手で2着、3着も差し追い込みの前総崩れ、11年1着のトウカイミステリーが4角9番手、10年1着のメリッサも4角10番手だったように差しが届きやすいレース。それもそのはずで過去3年の前半3Fが12年「32秒2」11年「32秒4」10年「32秒1」極端な前傾ラップが刻まれやすい。
ただ、少しでもペースが緩んだり、ハンデ、高速馬場、様々な恩恵が重なれば先行勢にも好戦の余地は十分にある。バーデンバーデンC2着でも評価が上がってこない◎ハノハノを狙い打つ。その前走は内枠から2番手につけ、早め先頭から直線粘り込むスムーズな競馬。同厩のマイネルエテルネルの差し脚には屈したがクラスの目処は立った。
1分10秒5を要するタフな道悪で「前半3F34秒5-後半3F36秒0」逃げ先行壊滅状態で踏ん張れたのは価値がある。一転して舞台は灼熱の小倉。昨夏は調子落ちで3戦全敗だったが2年前の夏には2勝するなど小倉通算4勝はスギノエンデバーと並んでメンバー中2位タイの巧者(1位は5勝のキョウワマグナム)
時計の掛かる馬場での好走直後だけに高速馬場に懐疑的なるかもしれないがバーデンバーデンCの時にも触れた4走前の船橋S「1分7秒4」が絶品。逃げたリュンヌ、2番手のシルクウェッジが押し切りを図る場面。外から猛追してゴール前一気に捕らえた。「前半3F32秒9-後半3F34秒5」急坂のある中山をこのバランスで乗り切れるのであれば重賞でも通用する。
アイラブリリ、テイエムタイホー、アンシェルブルーあたりを行かせて4、5番手。前半のやや厳しめのラップをやり過ごし、脚を温存。例年通りの展開ならかなり際どい争いに持ち込める。有力馬にレースを作れないタイプが多いのも追い風。乗り慣れた酒井学騎手に戻るのは歓迎だし、ハンデ55キロも手頃。
父アドマイヤコジーンはアストンマーチャンやマジンプロスパーに代表されるようにCozzene系らしい溢れるスピードを余す事なく伝えている。アドマイヤコジーンは朝日杯3歳Sを勝ちながら、長い低迷期間を経て、7歳シーズンで再び重賞3勝、安田記念Vも含め国内G1で4戦3連対と再ブレイクを果たしたように仕上がりの早さで一定以上の完成度を示しつつ、古馬になってからの成長力も残す血統。ハノハノの充実ぶりはまさに第二次成長期突入の証。1か月半後、絶対王者を脅かす可能性を秘めている。
バーデンバーデンC1着で絶好調のマイネルエテルネルが○。ザッハトルテは1200mでは未勝利だが後半ダート的な粘着が求められるだけに当レース実績のあるクロフネ(×キングマンボ)はいい。CBC賞(4着)は全体上がり33秒8の切れ味勝負が向かなかった中で0秒6差と大きく負けていないし内枠と52キロで▲。
休み明けのCBC賞(10着)は気難しさをだして外枠発走となった△アイラブリリもガス抜きOK。得意コースで反撃する。今週は控えたが先週坂路で4F50秒0を叩き出したキョウワマグナムも虎視眈々。サドンストーム、ツルマルレオンも乗り込み豊富で力は出せるが展開次第。スギノエンデバーは上積みが乏しいので消し。
NST賞も西園厩舎に期待でサダムグランジュテ中心。前走の川崎スパーキングレディーはスタート直後躓いて騎手が落馬し競走中止となったが幸い人馬ともにダメージはなし。完走した時の結果は分からないが全5勝を1400m以下で挙げているように現状は短距離が一番合う。
京葉S(15着)で出遅れたり、乗り難しい面のある馬だが今回と同じ53キロの栗東Sで5着(0秒5差)しているように条件が向けばオープン特別でもやれる。追い切りで【4F50.8-3F37.3-1F12.2】をマークしたようにデキは最高潮に近い。エーシンジェイワンも昇級後不振だが平坦の1200mで見直したい存在。
1000万での記録とはいえ、昨年の岩室温泉特別(良)は前半3F32秒8で飛ばし、3馬身半差で完勝している。トシキャンディはメンバー中唯一の重賞ウイナーで格は上。復調途上だがこの相手関係なら腕が鳴る。人馬ともに気まぐれだがアドバンスウェイも実力的には一歩リード。