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2013/08/24 11:00
ひまわり賞・朱鷺S
8枠制になってから初めて八つ分けの染め分け帽が使用されたというニュースは記憶に新しい。それから僅か2週間のひまわり賞で再びお目にかかるのだから偶然とは恐ろしい。そもそも最もこの事象が発生しやすい条件ではある。恒例のテイエム、カシノ祭りになるからだ。
その割に過去10年でテイエム2勝、カシノに至っては未勝利(2着も2回だけ)だから実力的な権限までは保証の限りではない。今年も18頭中、テイエム7頭、カシノ5頭の編成でついに8枠を桃、緑一本輪、袖黄縦縞の勝負服が占有した。
この天運にあやかって3年ぶりの奪還を目指す一番手はテイエムキュウコー。7/28の新馬は積極的に先行、前半3F33秒4を2番手追走はさすがにやや速かったがしっかり3着に粘った。次走の九州産限定戦は順当。楽にハナを切ると前半3F34秒1のマイペースに持ち込みラスト2Fも11秒5-11秒5で4馬身差の圧勝。同日のフェニックス賞を0秒3凌ぐ好タイムだった。
サクラバクシンオー産駒の母テイエムクリスタルは中央のダート短距離で3勝していた馬でそもそも血統自体にハンデがない。Sadler's Wells≒Fairy King3×3の強烈なクロスも現時点で足枷にはなっていない。むしろこの耐久力は道悪をこなすには心強い。小倉滞在で入念仕上げられたしV濃厚だ。
あと芝で勝利経験のある馬が8/3の未勝利を「1分09秒0」で走破したテイエムチュラッコとフェニックス賞2着のカシノタロンだがこの2頭は420キロ台の小柄な牝馬だけに馬場が重くなるのは嬉しくない。双方中間の調整に苦慮した様子も窺えるし今回は軽視。
相手は馬格のある牡馬。テイエムゲッタドンは前走でテイエムチュラッコには完敗しているが上がり2位の35秒0で直線はしっかり伸びており末確実。小倉得意のタイキシャトルが母父で川田騎手への手替わりも前進を期待させる。
テイエムボッケモンは更に2馬身半遅れた3着だったが新馬では先着しているようにこの2頭に大きな差はない。テイエムオーシャンの甥でメンバー屈指の良血でもある。大穴はその未勝利でハナ差4着だったコウエイロンド。すでに4戦しているが小倉に渡ってきた前走が明らかに良化した内容。5年前の勝ち馬コウエイハートの半弟で舞台適性は高いはずだ。
-朱鷺S-
安田記念5着、高松宮記念4着はこのメンバー構成であれば当然トップクラスの証明だからサクラゴスペルの支持も自然な流れだがわざわざ58キロ+休み明けで買う必要はどこにもない。そもそもスプリンターズSを目標にするローテとしては不自然でさえある。おそらく一度叩いておきたい事情がある。まして鞍上は横山典弘。蹴飛ばした方が健全だ。
問題は秋以降に向けて心底、少しでも己の立場を表明しておきたい組。今夏も何の収穫もなく終わろうとしている3歳ザラストロはついに新潟2歳ステークスから1年が経ってしまった。あの日の輝きから10戦して掲示板にすら載れない体たらくだがCBC賞0秒8差(7着)中京記念0秒5差(7着)ときっかけのきの字は視界にある。
ずっと重賞を走ってきただけに精神的に一度楽をさせる意味で今回のオープン特別は薬になるはず。昨年53キロだったレオアクティブが直線一本で差し切ったように折り合いに気を使わなくていい1400mなら脚力さえあれば十分届く。捌くのに手頃な頭数だし腕っ節の強い戸崎圭太で大駆けだ。
インプレスウィナーも左回りの1400mで条件的にはここしかない。この馬も差しだが距離巧者だし流れは不問。適鞍+主戦で勝負気配。昨年2着のサンディエゴシチーも叩き3戦目で走り頃。エスピナアスールは格下だが春興S2着やフリーウェイSでランリョウオーと0秒2差5着がある馬。新潟芝では3戦2勝で負けたのは福島牝馬S(13着)だけ。フジキセキ産駒は昨年チャームポットが穴をあけているようにこのコース【8-7-4-45】で単回収率570%、複回収率202%と優秀な成績だ。