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2013/09/06 20:30
紫苑S
開幕週だけあって前半からHラップが刻まれ、後半も上がり3Fは11秒台のスピードを持続させたままゴールに向かうケースが多い。それでいて2分台はほぼ確実に切ってくるから3歳牝馬にとっては厳しいレースになる。そういう意味で持久力やスタミナの裏付けがあるシンボリクリスエスやキングカメハメハ、リンカーンやソングオブウインドの産駒が活躍するのは至極真っ当。
レディパステルやシャイニンルビーなどのG1好走馬や重賞、オープン特別で実績を残す組も大体順当に走る。混戦は混戦だがそろそろ序列がはっきり見えてくる頃合いでもある。ここは前走1000万特別快勝のマコトブリジャールを主力視する。1000m通過62秒0のペースに恵まれた面は大きかったが一頭だけ3角過ぎから後続を待たず積極的なスパート。
道悪でも速い時計が記録された今夏の小倉とすれば「1分47秒6」は平凡だがラスト4Fを自ら11.8-11.1-11.1-11.6でまとめて競馬を作った事は評価したい。2着に負かしたレインフォールは現級勝ちに、準オープン好走歴もあるからこの物差しもまずまず使える。
信濃川特別(15着)は単騎で前半5F60秒2と悪くなく、中盤で息も入ったが終い11.2-10.7-11.8で一気の加速ラップが刻まれたようにクランモンタナやサトノノブレスら相手が強すぎた。そこからレベルが下がったとはいえ綺麗に一変して1000万を勝ち上がるのだから充実著しい。同世代の牝馬、それも二線級、いや三線級の相手なら力量上位と言っていい。
英チャンピオンS(芝10F)など芝の中距離で活躍したストーミングホームに母父ブライアンズタイムだから純粋なスピード勝負より底力を要求される方が向く。新潟から中1週で小倉、そして中2週で中山と強行軍だから調教はポリトラックで軽めだが夏場使ってきており、もう仕上がっているからこれで十分。小柄な馬だけに輸送で極端に体が減らないことを祈るのみだ。
セキショウ(父シンボリクリスエス)は春に同コースのミモザ賞を完勝するなど中山では【1-2-1-1】と安定感がある。フローラSは決め手の差で9着だったが0秒5差、大倉山特別(9着)は休み明けと馬場が敗因。ラインクラフトやアドマイヤマックスのいる名牝系で母系に速力を補うシンボリクリスエスの成功配合だけに期待は大きい。
リボントリコロールの母リボンアートは短距離で6勝し、重賞善戦歴もある馬で三代母スカーレットインクの良血。距離も合っているが父チチカステナンゴでジリっぽいから上がりは掛かって欲しい。クラウンロゼの春2冠は体調が整わず散々な成績だったがメンバー唯一の重賞ウイナーだけに復調していれば初距離でも侮れない。以下はミラクルルージュ、モモトンボ、ブリリアントアスクら前崩れで台頭しそうな差し馬をチョイスしておく。