オパールＳ

ゴールドシップがあっさり敗退した京都大賞典を振り返る限り、京都の芝はまず枠順や脚質ありきの予想が大前提だろう。一般的に距離が長ければ長いほど内外の有利不利は蓄積されて、直線の攻防に影響するものだが、息つく暇なく駆け抜ける短距離でのロスも取り返しは利きづらい。

スムーズに最短距離を走れる馬が断然有利の馬場状態で、しかも前半のペースが速くなりにくいコース形態とくればこれはもう◎アイラブリリのタダ貰い。重賞では苦戦しているが前走の北九州記念は粘り切れず８着に敗れたものの、2F目に直千レベルの10秒0を刻み、3F32秒2の猛ラップで飛ばすなど自慢の速力を存分に見せつけている。

２?３番手に控えた高松宮記念もロードカナロアと０秒７差(１１着)なら着順ほど内容は悪くない。必要以上にマークを背負ったシルクロードＳ(１５着)とテンションが高すぎて直前外枠発走、挙句出遅れたＣＢＣ賞(１０着)は参考外。年明けに淀短距離Ｓを勝っているように型にさえハマればこのクラスでは勝ち負け。

Mr. Prospector4×4の軽さに加え、Never Bend4×5でナスキロ的な柔らかさを増幅させた配合だから、とにかく単調なスピードで平坦コースを押し切るのは合っている。イレ込み対策で当週の追い切りはいつも軽い馬だから調教も問題なし。輸送時間も短いし、相手も弱化、仕切り直しへ最高の条件が整った。

強敵が揃ったセントウルＳであわや３着の見せ場を作ったビウイッチアスも一時の勢いを取り戻しつつある。コース追いと併用してから調子が上向いており、素軽さ満点だった今回は前走以上のデキ。カラフルデイズは近走不振だが過去先行の実績があり、内枠と岩田騎乗で一発の魅力大。51キロが美味しいローガンサファイアは昨年のマコトナワラタナ級の活躍を。